【ファーム】則本昂大が6回1安打無失点。多和田真三郎とのエース対決を制す

パ・リーグ インサイト

2019.6.25(火) 14:41

力投する楽天の先発・則本昂大投手【撮影:丹羽海凪 】
力投する楽天の先発・則本昂大投手【撮影:丹羽海凪 】

 6月25日、西武第二球場で行われた埼玉西武と楽天のイースタン・リーグ公式戦、第12回戦は5対1で楽天が勝利した。

 楽天・則本昂大投手と埼玉西武・多和田真三郎投手という、昨季の奪三振王と最多勝投手の投げ合いとなったこの試合。受けるキャッチャーも嶋基宏選手と岡田雅利選手という主力捕手2名であり、昨季の新人王・田中和基選手も「1番・指名打者」で実戦復帰を果たすなど、ファームの試合ながら豪華な面々が先発メンバーに名を連ねる試合となった。

 先に試合を動かしたのは楽天だった。3回表、先頭のオコエ瑠偉選手が右中間寄りに落ちるセンター前ヒットで判断よく2塁を陥れると、1死3塁から多和田投手の暴投で1点を先制する。さらに、山崎剛選手の左中間への適時三塁打と、内田靖人選手のサード強襲の適時打で2点を追加。続く4回表にも、2死満塁から山崎選手が2打席連続タイムリーとなる2点適時打を放ち、5対0と大きく点差を広げた。

 楽天の先発・則本投手は埼玉西武の各打者を早いタイミングで追い込み、テンポよく凡退に斬って取るさすがの投球を展開。4回2/3までパーフェクトピッチングを繰り広げて相手打線に付け入る隙を与えず、6回を1安打無四球5奪三振という好投で、完全復活にまた一歩前進した。

 7回から継投策に入った楽天は、2番手の弓削隼人投手が8回裏に三塁手の悪送球で1点を失うが、2イニングを1失点(自責点0)に抑えて9回裏は3番手の宋家豪投手にマウンドを託す。ここで埼玉西武は連続ヒットを放って無死1,2塁と反撃の足掛かりを作るが、後続が倒れて無得点に終わり万事休す。試合はそのまま5対1で終了している。

 楽天では復帰2試合目となった則本投手が見事な投球を披露し、復帰後初白星をマークした。打線では2本の二塁打を含む3安打を放ったオコエ選手、2イニング連続の適時打を記録して3安打3打点の山崎選手が躍動し、それぞれチームの勝利に大きく貢献している。なお、復帰戦となった田中選手は1打数無安打、四球と死球が1つずつという打席内容だった。

 敗れた埼玉西武は、先発の多和田投手が6イニングを投げたものの、3回・4回の2イニングだけで5失点と炎上。暴投や四死球が失点に繋がるなど、変化球の制球に苦しむ場面も目立った。打線は則本投手を前にわずか1安打と沈黙し、7回以降も相手のエラーによる1点のみと、相手投手陣を攻めきれなかった。

  123456789 計
楽 003200000 5
西 000000010 1

楽 ○則本昂大-弓削隼人-宋家豪
西 ●多和田真三郎-野田昇吾-國場翼-南川忠亮

文・望月遼太

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