吉田輝星初勝利、鈴木大地サヨナラ打……交流戦パ・ホーム6連戦を振り返る

パ・リーグ インサイト

2019.6.18(火) 12:15

プロ初先発・初勝利を挙げた北海道日本ハム・吉田輝星投手
プロ初先発・初勝利を挙げた北海道日本ハム・吉田輝星投手

 交流戦真っただ中のプロ野球。勝ち星を伸ばしたチームもあれば、苦しい戦いを強いられたチームも。どんな場面が頭に浮かぶだろうか。先週一週間のパ・リーグの印象的な試合を動画とともに振り返っていこう。

6月11日(火)パ3勝、セ2勝、引き分け1

今井達也の不在を埼玉西武ブルペン陣が見事なカバー
 この試合に先発予定だった今井達也投手が高熱のため、登板回避。代役として先発した佐野泰雄投手が4回1安打無失点の好投を披露すると、後を託されたマーティン投手、平井克典投手、増田達至投手も無失点でつなぎ、巨人打線を3安打完封。チームの緊急事態にブルペン陣が奮起し、今季3度目の完封勝利を飾った。

福岡ソフトバンクが9回裏2死から試合を振り出しに
 阪神の先発・メッセンジャー投手に8回まで2安打1得点に抑え込まれた福岡ソフトバンク。9回裏もマウンドに上がったメッセンジャー投手の前に、2死まで追い詰められたが、今宮健太選手が値千金の同点タイムリーを放ち、試合は延長へ。10回からは森唯斗投手、モイネロ投手、武田翔太投手が無失点でつなぎ、引き分けに持ち込んだ。

6月12日(水)パ2勝、セ4勝

吉田輝星が史上19人目のプロ初先発・初勝利&21世紀生まれ初勝利
 満を持してマウンドに上がった北海道日本ハムのドラ1ルーキー・吉田輝星投手。プロ初登板となったこの試合でセ・リーグ首位の広島相手に堂々の5回1失点。チームの勝利を手繰り寄せ、史上19人目となる初先発・初勝利をマーク。21世紀生まれ初勝利も挙げ、早くも球史に名を刻んだ。

6月13日(木)パ3勝、セ3勝

ロメロのサヨナラ打でオリックスが中日にサヨナラ勝利
 2点を追うオリックスは9回裏、大城滉二選手、伏見寅威選手の安打と2者連続四球で1点を返すと、吉田正尚選手の内野ゴロの間に同点。なおも一打サヨナラの場面でロメロ選手が打ち返した打球はレフト前に落ちる劇的なサヨナラタイムリーに。最終回に打線がつながり、劇的勝利を飾った。

楽天ドラ2太田光がプロ初安打
 9回裏、11対3と大敗ムードの楽天に光が差した。ドラフト2位ルーキー・太田光選手が代打で打席に立つと、プロ初ヒットをマーク。最後まで残ってくれたファンの前で、うれしいプロ初ヒットを記録した。

6月14日(金)パ4勝、セ2勝

楽天が球団新記録となる1試合7本塁打
 初回に茂木栄五郎選手、ブラッシュ選手、ウィーラー選手の本塁打で5点を先取。2回裏には太田光選手のプロ初本塁打、浅村栄斗選手の15号2ランで2点を追加、4回裏には浅村選手が2打席連発、5回裏には辰己涼介選手が2号2ラン。7本塁打の猛攻で快勝を飾り、2010年に記録した1試合6本塁打の球団記録を塗り替えた。

千葉ロッテ・レアードがNPB通算150号本塁打達成
 0対1で1点を追う7回裏、先頭打者として打席に立ったレアード選手は、3球ボールを見送り、スライダーを空振りした後の5球目、142km/hの直球を振り抜くと、打球は左翼席に刺さる19号ソロに。試合を振り出しに戻す値千金の一発で、NPB通算150号ホームランを達成した。

6月15日(土)パ2勝、セ2勝、中止2

吉田正尚の同点打、ロメロのサヨナラ打でオリックスが3夜連続の逆転勝利
 1点ビハインドで9回裏の攻撃を迎えたオリックス。代打・小島脩平選手の安打を皮切りに、1死2,3塁の絶好機を演出。この場面で打席に立った吉田正尚選手が同点打を放つと、続くロメロ選手が犠飛を放ちサヨナラ勝利。3試合連続の逆転劇で3連勝を飾り、阪神との「関西ダービー」勝ち越しを決めた。

6月16日(日)パ2勝、セ2勝、引き分け2

鈴木大地が今季3度目のサヨナラ打。千葉ロッテが最終回に5点差を逆転
 9回裏の時点で2対7と敗色濃厚の千葉ロッテにドラマが待っていた。この回先頭の鈴木大地選手の2打席連続となる10号ソロで打線に着火。2者連続四球から中村奨吾選手、藤岡裕大選手の連続タイムリーで1点差に詰め寄ると、なおも2死満塁の場面で打席にはこの回2打席目の鈴木大地選手。フルカウントからの6球目、バットを折りながらはじき返した打球は、一二塁間を破るサヨナラタイムリーに。最終回に打者一巡の猛攻で劇的なサヨナラ勝利を飾った。

パ・リーグ10年連続の交流戦勝ち越しなるか……?

 6月17日終了時点での交流戦戦績は、「パ36勝、セ30勝、4引き分け」と、ここまではパ・リーグが例年通りの強さを見せ、6勝をリードしている。18日からのセ・リーグホーム6連戦で、パが勝ち越しを決めるか、はたまたセが巻き返すか。パ・リーグ10年連続の交流戦勝ち越しまで、あと「17」勝

文・鈴木海斗

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