種市篤暉(たねいち・あつき)/投手
#16/1998年9月7日生まれ
183cm・88kg/右投右打
八戸工大一高校から2016年のドラフト6位で千葉ロッテに入団。最速153km/hの直球を軸に、スライダー、フォークを組み合わせ、時折カーブも投じる本格派の若手右腕だ。
ルーキーイヤーはイースタン・リーグでわずか1試合の登板にとどまったが、2年目の2018年から徐々に頭角を現す。8月12日のオリックス戦でプロ初登板・初先発を果たし、6回2失点と好投するが、白星は付かず。以降も先発として計7試合に先発したが、0勝4敗、防御率6.10と思うような成績は残せず、イ・リーグでも防御率5.13と課題の残る1年になった。オフには福岡ソフトバンクの千賀滉大投手に弟子入りし、ともにトレーニングを積んだ。
そして迎えた2019年はオープン戦でアピールし、自身初の開幕一軍入り。中継ぎとして8試合に登板して防御率1.38の好成績を残すと、「パ平成最後」の公式戦となった4月29日の楽天戦で先発。5回2失点の力投で念願のプロ初勝利を挙げる。その後はローテーションに入り、シーズン通して116.2回で防御率3.24、チーム最多の8勝と好成績を残した。
背番号を「16」に変更した2020年は、開幕ローテーション入りを果たし、7月25日にはプロ初完封勝利をマーク。順調なスタートを切ったが、8月1日には5.2回8失点で降板、翌日に登録抹消され、9月14日にトミー・ジョン手術を受けた。2021年中の実戦復帰に向け、まずはリハビリに専念して回復ぶりを見せたい。
【2020年一軍成績】
7試合3勝2敗 46.2回 41奪三振、防御率3.47 WHIP1.24
(2021/2/11追記)
文・東海林諒平
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8月は4試合に登板し防御率1.61の好成績を残した種市篤暉投手。奪三振率11.25という素晴らしい数字も記録する大活躍を見せた。
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