5月3日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク対楽天の第6回戦は、シーソーゲームの末に12対11で福岡ソフトバンクが勝利した。
試合は初回から動いた。1回表、福岡ソフトバンクの先発・武田翔太投手は1番・茂木栄五郎選手、2番・藤田一也選手に連打を浴び、2死1・3塁のピンチを招くも、一昨日、頭部へ死球を当ててしまった5番・ウィーラー選手を空振り三振に抑える。
続く1回裏、楽天の先発・釜田佳直投手に対し、1番・三森大貴選手、2番・周東佑京選手の連打などで2死2・3塁の好機を得ると、5番・松田宣浩選手の通算250号となるメモリアルアーチで3点を先制。松田選手は「250本塁打のリーチがかかってから、なかなか打てませんでしたが、今日の1打席目で決められて良かったです」と球団を通してコメントした。
反撃に出たい楽天は3回表、迎えた1死満塁の好機で4番・島内宏明選手、5番・ウィーラー選手の連打で同点に追い付くと、2死満塁から8番・嶋基宏選手が走者一掃のタイムリーを放ち一挙6得点。4回表には3番・浅村栄斗選手の第6号2ランホームランが飛び出し福岡ソフトバンクを一気に突き放し、先発・武田翔太投手は4回途中8失点でマウンドを降りる。
嫌な流れを断ち切りたい福岡ソフトバンクは4回裏、4番・デスパイネ選手の第4号2ランホームラン、5番・松田宣浩選手の通算251本目のホームランで3点を返す。さらに6回裏1死1・2塁の場面で今日1軍に復帰した6番・グラシアル選手が森原康平投手から勝ち越し3ランホームランを放ち、松田遼馬投手、モイネロ投手、泉圭輔投手の好投に応える。
このままでは終われない楽天は8回表、代打・山下斐紹選手、1番・茂木栄五郎選手がそれぞれ、デビュー戦からの無失点記録を継続中の甲斐野央投手からホームランを放ち、同点のまま延長戦に突入。
延長10回表、森唯斗投手に代わってマウンドにあがった嘉弥真新也投手が山下斐紹選手に2打席連続のホームランを許し、楽天は勝ち越しに成功。しかし直後の10回裏、福岡ソフトバンクは牧原大成選手のツーベースからチャンスを広げ、1死3塁で代打・内川聖一選手のタイムリーで再び同点に。
11回表、12回表は加治屋蓮投手が楽天打線を無安打に抑え、迎えた12回裏、高田知季選手、川島慶三選手の連打などで1死満塁の好機を得ると4番・デスパイネ選手がサヨナラヒットを放ちゲームセット。
両チームともに8人ずつ投手が登板、合計8本のホームランが飛び出し、約5時間に及ぶ死闘を制した福岡ソフトバンクが楽天とのゲーム差を2.5に広げ、首位の意地をみせた。
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