球界の未来は明るい? 2019年ブレーク期待、10代のスター候補10選手を厳選

Full-Count

2018.12.31(月) 12:54

千葉ロッテの安田(左)、北海道日本ハムの清宮(中央)、東京ヤクルトの村上※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
千葉ロッテの安田(左)、北海道日本ハムの清宮(中央)、東京ヤクルトの村上※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

清宮、村上、安田に加え、根尾、藤原ら野手に好素材揃う

 2018年も終わり、いよいよ2019年が始まる。プロ野球界は平成最後のシーズンが終わり、来季は新元号のもとで新たなペナントレースを戦うことになる。

 2018年には数多くの偉大なレジェンドたちが現役を引退し、球界としても大きな転換期を迎えている。新時代の球界を背負って立つ選手は一体誰になるのか。そこで、2018年も終わるこのタイミングで、2019年のブレークが期待され、また、新たな時代の球界を背負って立つであろう、まだ10代の若手を10人厳選した。

○清宮幸太郎内野手(北海道日本ハム)
 まず名前が挙がるのは、2017年のドラフト1位で7球団競合の末に北海道日本ハムに入団した清宮だろう。1年目は、デビューから7試合連続安打の新人記録を打ち立て、早実の先輩である王貞治氏(現福岡ソフトバンク球団会長)に並ぶ7本塁打を放った。まだ1軍の投手に対しての苦戦は見られたが、それでも、十分にその素質を感じさせる1年目に。来季はきっと今季以上の活躍を見せてくれることだろう。

○村上宗隆内野手(東京ヤクルト)
 パ・リーグが清宮なら、セ・リーグの筆頭はこの村上か。2017年のドラフトでは、外れ1位で3球団が競合し、東京ヤクルトに入団。イースタン・リーグでは清宮と並ぶ17本塁打を放ち、70打点、出塁率.389と好成績を残した。9月16日の広島戦で初打席初安打初本塁打と衝撃のデビューを飾った。来季は1年を通して1軍でのプレーが見たい選手である。

○安田尚憲内野手(千葉ロッテ)
 清宮、村上とともに強打者として2017年のドラフトで注目を集めた安田。村上とともに外れ1位で3球団が競合し、千葉ロッテへ。イースタン・リーグでは清宮、村上には及ばなかったものの、それでも12本塁打を放ち、打率も.271とまずまず。67打点はリーグ3位と勝負強さも感じさせた。1軍でも17試合に出場し、プロ初本塁打を含む8安打を記録した。来季以降、千葉ロッテの中軸を担うであろう存在だ。

○根尾昂内野手(中日)
 2018年のドラフトで4球団が競合したスター候補。岐阜出身で、準地元である中日が獲得に成功した。打っても投げても超高校級の素質を持つ。本人は遊撃手への専念を宣言していたものの、投手としても外野手としてもプレーできるだけに、エンゼルス大谷翔平のような規格外の活躍にも期待したいところ。開幕スタメンの可能性も十分にあり、来季の中日でも1、2を争う注目株となるだろう。

北海道日本ハムの吉田輝星(左)と千葉ロッテの藤原恭太※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子、荒川祐史)
北海道日本ハムの吉田輝星(左)と千葉ロッテの藤原恭太※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子、荒川祐史)

福岡ソフトバンク古谷は、2016年ドラフト組だが、早生まれでまだ19歳

○藤原恭大外野手(千葉ロッテ)
 根尾とともに甲子園春夏連覇を果たした高卒ナンバー1外野手。2018年のドラフトでは3球団が競合し、井口資仁監督率いる千葉ロッテへの入団が決まった。パンチ力だけでなく、抜群の走力や守備力を持ち、高卒新人の開幕スタメンも大いに可能性あり。先に挙げた安田とともに、将来の千葉ロッテを担っていく存在だ。

○吉田輝星投手(北海道日本ハム)
 甲子園に“金農旋風”を巻き起こした最速151キロ右腕。秋のドラフトで北海道日本ハムが外れ1位で指名した。浮き上がるようなストレートが最大の武器で、夏には秋田大会から甲子園決勝まで1517球を投げたスタミナも。さらにはマウンドさばきや駆け引きにも長けたクレバーな投手だ。1年目から1軍での活躍もあり得るか。
 
○小園海斗内野手(広島)
 今秋のドラフトで根尾とともに最多の4球団が競合した遊撃手。広島が交渉権を獲得し、報徳学園高から入団した。高校通算38本塁打の打力に、俊足、強肩と攻走守の3拍子が揃った有望株だ。広島には田中広輔という不動の遊撃手がおり、すぐの定位置獲得とはいかないかもしれないが、将来は球界を代表する内野手となる素質を秘めている。

○古谷優人投手(福岡ソフトバンク)
  2月19日の早生まれのため、まだ19歳で、2016年のドラフト組で選出した。北海道の江陵高から2位で福岡ソフトバンクに入団。左腕から繰り出される最速154キロのストレートは、圧巻の一言だ。昨オフに「胸郭出口症候群」が発覚し、投薬治療をしながらのプレーとなっているが、そのポテンシャルは群を抜く。3年目の来季、一気に台頭してもおかしくない存在だ。

○石川翔投手(中日)
 2017年のドラフトで1位候補としても名前にあがった右腕。最速151キロを誇り、2位で中日が指名に成功した。1年目は開幕直後に足首の手術を行って出遅れたものの、シーズン終盤には1軍デビューも。10月13日の阪神戦で中継ぎ登板し、初ホールドも記録した。来季は、手薄な中日投手陣に割って入る存在となるかもしれない。

○西巻賢二内野手(東北楽天)
 2017年のドラフト6位で仙台育英高から東北楽天に入団。167センチと小柄ではあるものの、俊足巧打の内野手としてルーキーイヤーから1軍で25試合に出場した。イースタン・リーグで5本塁打も記録し、パンチ力も。チームには茂木という不動の遊撃手がいるが、その茂木の座を脅かす楽しみな存在だ。

(Full-Count編集部)

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