
オリックス・頓宮裕真捕手(28)が13日、2年ぶりの捕手での出場に名乗りを上げた。12日の中日戦(バンテリンD)で正捕手の森が右脇腹を負傷。戦線離脱が避けられない状況だ。主将としてチームの危機を想定。真剣な表情で打ち明けた。
「もし何かあったときは捕手をやりますし、やらないといけないと思っています」。23年に首位打者を獲得し、一塁手としてベストナインも受賞。マスクをかぶったのは、同年7月12日のロッテ戦(京セラD)が最後だ。今季も一塁で復活を目指しているが、実は今も捕手登録。攻守の要を襲ったアクシデントを踏まえ、本気で準備に入るつもりだ。
現実的な主戦捕手は若月で福永が続く。負傷や代打を多用した場合に備え、頓宮が「第三捕手」の役割を担える意味は大きい。オープン戦でも捕手用具を「同行」させ、実際にブルペンで捕球練習。「何かあったときにチームを助けたい」と熱い気持ちを隠さなかった。
兄貴分でもある森は大阪へ戻り、検査を受けた。検査結果は14日以降に判明するが、帰阪前には「開幕、間に合うでしょ」と明るく前向きな言葉を送った。6年ぶりに復活した主将を志願し、チーム全体を見渡す立場。岸田監督に求められれば、何でもやる覚悟だ。
この日は名古屋から陸路で移動。14日のヤクルト戦(神宮)からは杉本や福田らベテラン組の再合流が見込まれる。「『自分が引っ張っていければ』とすごく思います」。28日のシーズン開幕まで残り8試合。気概あふれるキャプテンが、ひと肌もふた肌も脱ぐ。(長田 亨)
〇…オリックス・高島が開幕ローテ入りへ自然体を強調した。曽谷、九里に続き、16日のヤクルト戦(神宮)に先発予定。「あまり意識はしすぎないように。オープン戦で結果を出して、気づけば開幕しているみたいな感じでいきたい」とうなずいた。先発陣では腰の違和感を訴えている山下の次回登板が白紙で、田嶋もコンディション不良から復帰を目指している過程。社会人時代の所属にちなみ「王子から来た王子様」と女性ファンからも人気の2年目右腕にかかる期待は大きい。