
◆パ・リーグ オリックス6―1ソフトバンク(10日・京セラドーム大阪)
オリックス・岸田護監督が44歳の誕生日を白星で飾った。「こうやってみんなで(試合が)できているだけでも幸せ。勝てたところが良かった」。2分けを含め、昨年9月13日から続いたソフトバンク戦の連敗を12でストップ。全員がメモリアルを演出してくれた。
試合前、チームを応援する関係者から青いバラの花束が届いた。円陣で斎藤戦略コーチから一本を手渡された。「束になると夢がかなう。一本だと一目ぼれ、らしいんです」と花言葉を調べていた指揮官は、「紅林に一目ぼれ、でしたね…」と褒めちぎった。
2点リードの5回に3号ソロ。6回にはダメ押しの3点二塁打を放ち、自己最多タイの4打点だ。ベンチで青いバラを受け取った正遊撃手は、パパになったばかり。岸田監督が目をかける主軸でもあり「監督と同じバラ。使い回してるな、と思った」と笑わせた。
12球団最年少監督は「誕生日は僕個人のことなので」と照れた。少年時代の思い出は、プレゼントにもらったスケボーを大切に乗って遊んだこと。この日は悩める160キロ右腕・山崎と面談するなど、丁寧に選手を扱う立場になった。「やられたらやり返す。それができていけば、本当に強いチームだと思う」。首位陥落も阻止。記念日を節目とし、必勝の理由を増やす。(長田 亨)
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