近藤健介は追い込まれてからも強かった。ストライク数による成績の違いとは?

2019.10.1(火) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
北海道日本ハム・近藤健介選手(C)パーソル パ・リーグTV

「この選手は初球に強い」「この選手は追い込まれてから粘り強い」という表現を耳にしたことのある人は多いだろう。しかし、実際にカウント別の成績を確認したうえで、選手個々の特性にアプローチが行われることは、これまで決して多いとはいえなかった。そこで、今回はパ・リーグ内における打者の成績をストライクカウント別に確認し、0ストライク、1ストライク、2ストライクといったカウントごとに、それぞれの状況に強い打者を調べていきたい。

ファーストストライクの打率は、全体的に高くなりがち

 まずは、0ストライク時の打撃成績を見ていこう。「好球必打」という言葉は古くから存在するが、ファーストストライクから積極的に手を出していく姿勢は、日本野球の最高峰であるプロの舞台においても変わることなく重要視されるものだ。
 とはいえ、きっちりとボール球を見極め、1ボール、2ボールとカウントが打者有利になっていくにつれ、投手がストライクゾーンに甘い球を置きに行く可能性も高くなる。このカウントでの打撃成績は、ボール球に手を出すことなくきっちりと最初のストライクを捉える、まさに「好球必打」の成果を示したものと言えるのではないだろうか。
 その性質上、打者にとって不利なカウントが存在しないということもあり、0ストライクの状況では多くの選手が優れた打撃成績を記録していた。その中でもとりわけ高いレベルの成績と言える打率.400以上の数値を残した選手たちを、極端に打数の少ない選手を除く形で、各球団ごとにピックアッ...

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