北海道日本ハム玉井、死球を恐れず内角攻め意識 3年目に誓う“一流”の仲間入り

Full-Count 石川加奈子

2018.12.4(火) 09:00

契約更改に臨んだ北海道日本ハム・玉井大翔※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
契約更改に臨んだ北海道日本ハム・玉井大翔※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

2年目の今季は40試合登板もCS前に2軍降格

 北海道日本ハムの玉井大翔投手が3日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、850万円増の1950万円でサインした(金額は推定)。

 今季は40試合に登板して2勝3敗2ホールド、防御率4.13の成績を残した。ルーキーイヤーだった昨季の24試合を上回り、大幅昇給となったが、26歳右腕の表情は冴えなかった。

「登板数だけ見たら良かったのかなと思いますが、やっぱり開幕とCSにいなかったことが僕にとっては一番大きかったかなと思います」。開幕1軍入りを逃し、シーズン終盤にはクライマックスシリーズ前に2軍降格した悔しさをにじませた。

 同時に、1軍で通用する手応えをつかんだ1年でもあった。持ち味はシュートとカットボールで、相手打者の胸元を突く投球スタイル。「自分のスタイルでしっかり投げられている時はいい結果がついてきた。今年1年通じて、ある程度やれると感じました」と振り返る。

 ただ、今季後半は内角に投げきれない場面があった。前半戦23試合で6個とハイペースで死球を出したことが心理面に影響を及ぼしていた。「フォーム的なところでちょっとずつズレた部分もありますし、やっぱり多く当ててしまって、気持ち的に意識した部分があったのかなと思います」と玉井は言う。後半戦の与死球は1個に減ったが、前半戦を終えて2.13だった防御率は4点台になった。

 来季は原点である内角攻めを極める。「(当てる)怖さはありますけど、こっちがビビったらやられてしまう世界なので、強気に攻めていきたいと思います。いつでもどこでもしっかりインコースに投げきれるように、このオフシーズン取り組んでいきたいです」と語った。

 プロ3年目となる来季の目標は50試合登板。「一流の中継ぎの目安は50試合登板だと思っているので、そこに近づけたらなと思います」。内角攻めで一流リリーバーの仲間入りを果たす。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

記事提供:Full-Count

記事提供:

Full-Count 石川加奈子

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE