中国語の素人が翻訳機で取材 台湾女性が望む王柏融選手の行方とは?(提供:BIGLOBE)

パ・リーグ インサイト 松下雄馬

2018.12.3(月) 11:00

LamiGirlsのリヤさんとシャオルーさんも王柏融選手の動向に注目【撮影:松下雄馬】
LamiGirlsのリヤさんとシャオルーさんも王柏融選手の動向に注目【撮影:松下雄馬】

 台湾プロ野球・Lamigoに所属する王柏融(ワン・ボーロン)選手は2016年、17年に2年連続でシーズン打率4割を達成し、17年には三冠王にも輝くなど数々の記録を塗り替えた。海外挑戦が可能となる今シーズンは日米複数球団のスカウトが視察に訪れ、その動向は日本でもたびたび報じられた。

 台湾でも当然、注目度は高まっており、多くの球界関係者が彼の動向を注視しているが、それは現地の女性たちも同様のようだ。11月9日からの千葉ロッテとの交流試合で現地を訪れた「パ・リーグ インサイト」編集部員は、BIGLOBEの業務用端末「BL-02」に搭載されたNECの翻訳サービスを使用して、突撃取材を敢行。Lamigoのチアリーダー「LamiGirls」や現地の女性ファンたちの話からは、台湾の至宝への強い思いを知ることができた。

SNSでも強い支持を集めるLamiGirlsの中心メンバーは……

 インスタグラムで約5万人のフォロワー数を誇るLamiGirlsのシャオルー(羚小鹿)さんは、台湾ではめったに見られない雪がきれいで印象に残っているという理由から、北海道を好きな場所と挙げつつも、「どこのチームへ行ったとしても、王選手の行くところならば応援します」ときっぱり。台湾から海外のチームに移籍することについては、「どんどん世界で活躍してほしいと思っているので寂しくはない」と力強く語った。

「打席などで堂々とした雰囲気が感じられる」と王選手の魅力を述べ、日本球界で対戦してほしい投手を挙げてもらうと、「千葉ロッテのチェン・グァンユウ投手です。日本で対戦するところを見たい」と台湾人選手の夢の対決を心待ちにする。

現役プロ野球選手を兄に持つリヤさんは「千葉ロッテに行ってもらいたい」と熱望

 同じくLamiGirlsで活動するリヤ(亞璇)さんは兄・李杜軒選手(千葉ロッテ)の影響で日本プロ野球への関心も強く「台湾の応援ももちろん好きですが、日本の応援もまた雰囲気が違って好きです」と笑顔で答えてくれた。移籍候補のチームについては「Lamigoと交流している点もありますが、兄とチェン投手が所属しているので千葉ロッテに行ってもらいたいです」と熱望。「現役時代から落ち着いた雰囲気があり、打席に立てば必ず点を取ってくれるような頼れる存在だった井口さん(現監督)が好き」とマリーンズ愛も同時に語ってくれた。

 王選手の魅力を聞くと、「(25歳と)年齢はまだまだ若いけれど、堂々としているところ。打率4割を超える打撃だけでなく、守備も魅力」と力説。「日本では松坂投手(中日)とぜひとも対戦してもらいたい」と、日台の怪物対決の実現を希望している。

「BL-02」で取材を敢行
「BL-02」で取材を敢行

球場の女性ファンからはそれぞれの願望が感じられる答えに

 千葉ロッテとの試合中、福岡ソフトバンクのユニホームを着用した女性に話を聞くと、「(王選手には)ホークスに行ってもらいたくて、福岡に応援に行きたい」とコメント。対戦してほしい投手について尋ねると、「千賀投手」と迷わずに挙げたが、福岡ソフトバンク移籍の場合は「北海道日本ハムの上沢投手です」と、通な答えを口にした。

 同様に、千葉ロッテのユニホームを身にまとう女性ファンに質問すると「(王選手には)千葉ロッテに行ってもらいたい」と希望しつつも、「応援しに行きたい都市は大阪」と語った。また、日本の野球の魅力を「球場の楽しそうな雰囲気、ムードが素晴らしい。緊張感のある投打の対決もいいですね」と語りつつ、台湾野球の魅力も「チアガールがかわいいこと」とアピールを忘れなかった。

 球場内、バックネット後方の広場に集まっていたグループに話を聞くと、「パ・リーグの球団に行ったほうがいいと思います」と開口一番。「セ・リーグにはDHがないし、どこのチームかはともかく、パ・リーグならどこの球団でもいい」と鋭く指摘する。王選手の持ち前の打撃力を生かすためには、バッティングに専念できる環境が最適であるとの考えだ。

 彼らは、日本のプロ野球のみならずアマチュア野球も逐一チェックしており、「甲子園で活躍した吉田輝星投手と対戦してほしい」と期待を寄せている。ただ、「高校野球の決勝は見たが、台湾で日本シリーズが見られなかった」と放映事情を残念がっていた。

 北海道日本ハム、埼玉西武、千葉ロッテを中心に、日本球界と台湾球界の交流は年々盛んになっている。王選手が日本球界で活躍すれば、その勢いはさらに加速するだろう。台湾・桃園国際野球場での取材で感じたことだが、両国の距離は我々が思っている以上に、確実に縮まっている。「BL-02」の翻訳サービスを使うことで、中国語があまり得意ではない編集部員でも台湾のファンの意見を聞くことができた。語学の壁も乗り越えられるかもしれない。そう感じられた台湾ファンとの交流だった。

BIGLOBE「BL-02」とは?

BIGLOBEの業務用端末「BL-02」は、名刺サイズのAndroid搭載 IoTデバイスです。
マイクとスピーカを搭載し、名刺サイズで持ち運びしやすく、翻訳端末としても最適です。画面はタッチパネルになっているので操作もスムーズです。さらにLTEで単独通信ができ、無線LANやBluetooth通信、GPS、加速度センサーなどの10軸センサーを内蔵。別途専用アプリケーションを開発することで、さまざまな分野・用途で業務専用機としてご利用いただけます。
参考URL:https://biz.biglobe.ne.jp/bl/

BIGLOBEの業務用端末「BL-02」使用の様子
BIGLOBEの業務用端末「BL-02」使用の様子

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