今オフは埼玉西武浅村、炭谷、オリックス西、広島丸の移籍先に注目が集まる
プロ野球は「2018日米野球」、そして各球団の秋季キャンプが終わりもみせている。ファンにとって最大の注目はフリーエージェント(FA)を行使した選手たちの動向だろう。埼玉西武・浅村栄斗内野手、炭谷銀仁朗捕手、広島・丸佳浩外野手、オリックス・西勇輝投手の移籍先に注目が集まっている。
これまで積み上げてきた実績を他球団から評価され、新天地でのプレーを決断した選手たちはどのような結果を残したのか。今回は昨年FA権を行使し他球団へ移籍した選手の成績を振り返る。
○野上亮磨投手 埼玉西武→巨人
2017年 24試合11勝10敗、防御率3.63
2018年 25試合4勝4敗1ホールド、防御率4.79
20117年に自己最多タイとなる11勝を挙げるとオフにFA宣言すると、巨人と3年契約を結び移籍。先発の一角として期待されたがシーズン途中にリリーフに配置転換。登板数は全年よりもアップしたが、わずか4勝に終わり防御率も4点台と期待に応えることはできなかった。
○増井浩俊投手 北海道日本ハム→オリックス
2017年 52試合6勝1敗、7ホールド27セーブ、防御率2.39
2018年 63試合2勝5敗、9ホールド35セーブ、防御率2.49
先発、リリーフと活躍していた増井には数球団が参戦したがオリックスと3年契約を結び移籍。平野のメジャー移籍により新守護神として起用されると35セーブをマーク。6月29日の北海道日本ハム戦ではプロ野球史上4人目の12球団セーブを達成するなど活躍を見せた。
○大野奨太捕手 北海道日本ハム→中日
2017年 83試合、打率.221、本塁打3、打点13
2018年 63試合、打率.197、本塁打2、打点10
Aクラスの常連ともいえる北海道日本ハムの正捕手は中日と3年契約を結び移籍。パンチ力のある打撃、強肩が武器だが17年オフに右肘手術を受けた影響からか出場試合数はプロ入り最少の63試合に終わった。試合数、打率、本塁打、打点と全ての成績が前年を下回った。
○鶴岡慎也捕手 福岡ソフトバンク→北海道日本ハム
2017年 29試合28打数9安打、打率.321、3本塁打、5打点
2018年 101試合239打数58安打、打率.243、2本塁打、22打点
出場機会を求め海外FA権を行使し古巣に復帰。若手の多い北海道日本ハムにとってはベテラン捕手の加入は大きく試合数は大幅に増加。スタメンマスクをかぶることも増え、勝負強い打撃も武器となりDH、代打としてもチームの勝利に貢献した。
○大和内野手 阪神→横浜DeNA
2017年 100試合232打数65安打、打率.280、1本塁打、16打点
2018年 113試合394打数96安打、打率.244、2本塁打、27打点
内外野を守れる守備のスペシャリストは横浜DeNAと3年契約を結び移籍。阪神時代に挑戦していたスイッチヒッターも封印し右打者に専念。7月に左脇腹痛で抹消されたが主に遊撃手としてレギュラー出場を続けた。出場試合、打席数は全年を超えた。
FA移籍はこれまで以上に評価され複数年契約などの好条件を得ることができるが、それに見合った活躍を期待される。移籍か残留か……浅村、炭谷、西、丸の4選手はどのような決断を下すのか注目が集まる。
(Full-Count編集部)
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