千葉ロッテの積極起用や日本移籍が噂されている王柏融など。台湾3連戦での見どころを一挙おさらい

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2018.11.8(木) 21:37

8日に行われた前日の記者会見での様子【撮影:松下雄馬】
8日に行われた前日の記者会見での様子【撮影:松下雄馬】

 千葉ロッテは11月9日から11日にかけて、「桃園最強Power Series 2018 日台バトルカップ」でLamigoモンキーズと国際親善試合を行う。台湾に遠征しての3連戦となるこのシリーズで、両チームはどのような戦いを見せてくれるだろうか。今回は「パ・リーグTV」での放送も決定している、このシリーズの見どころを挙げていきたい。

 現在千葉ロッテは千葉県の鴨川で秋季キャンプを行っており、5位に終わった今季からの飛躍を誓っているところだ。この中から先述のシリーズに出場する選手はいったんキャンプを離れ、連戦を終えてから再合流する形が予定されている。

 鴨川秋季キャンプに参加しているメンバーの中には、石川投手、田村選手、中村選手、井上選手、藤岡裕選手といった主力選手たちが名を連ねている。涌井投手、内投手、松永投手、鈴木選手、角中選手といった面々は含まれていないものの、平沢選手や安田選手を含めた多くの若手が首脳陣への大きなアピールのチャンスに、どんなプレーを見せてくれるかは注目されるポイントのひとつだ。

 今年の2月17日に行われた練習試合では、入団して間もなかった安田選手が「4番・サード」に抜擢され、1安打2四球と上々の活躍を披露していた。練習試合ということもあり、今回も井口監督が思い切った起用を見せてくる可能性はありそうだ。

 対するLamigoのメンバーでその活躍に注目が集まるのが、台湾球界で圧倒的な打棒を見せ付けている王柏融選手だ。2016年には116試合でともに台湾プロ野球史上最高となる打率.414、200安打という成績を記録し、翌2017年には打率.407、31本塁打、101打点、178安打という数字を残し、打撃三冠王に加えて最多安打も獲得する出色の活躍を見せていた。

 海外移籍の可能性もささやかれている台湾を代表する強打者には、日本球界に加えてメジャーリーグからの関心も報じられているところ。その実力がいかほどのものか、この機会に改めて確認してみてはいかがだろうか。

 それ以外にも、日本のプロ球団の応援とは異なる独特のスタイルを持つ台湾プロ野球の応援も含めて、普段の試合とはまた違った新鮮な驚きが詰まっていそうな今回の3連戦。単なる練習試合以上の意味合いを持つ点も少なからず存在するシリーズを、ぜひ観戦してみてはいかがだろうか。

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パ・リーグ インサイト 望月遼太

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