CSファーストステージ以来の本拠地「ホークスのプレーを見せて勝ちに」
日本シリーズを戦っている福岡ソフトバンクは28日、広島から地元・福岡に戻り、ヤフオクドームで先発投手陣が練習を行った。工藤公康監督もグラウンドに姿を見せ、高谷裕亮捕手とキャッチボールを行うなど、リラックスした様子を見せていた。
“我が家”に戻っての練習に、指揮官の表情も和らいでいた。本拠地に戻って「落ち着いています」とひと言。身体を動かしに来た高谷のキャッチボールの相手を自ら買って出る場面も見られた。
クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ以来となるヤフオクドームでの試合に「(地元の)ファンのみなさんにまた野球を見てもらえるのは嬉しいことでもあり、ありがたいことでもあります。選手たちが勝ち取った日本シリーズなので、しっかりとホークスのプレーを見せて勝ちにつながるようにやりたい」と意気込みを見せた。
「カープファンはどこに行ってもすごいけど」としながらも、多くのホークスファンの前でDH制のある“普段着野球”で戦えるのは大きなメリットだ。「明るく、楽しく、真剣に」という工藤野球を貫きながらも、「切り替えを早くしないといけない。終わったら何が違ったのか、精査してやらないといけない」と短期決戦ならではの戦い方を加味していく。
敵地で経験した2試合を通して見た広島の投手陣について「思ったよりもいいですね。リリーフ陣を含めて150キロ超える球を投げてくる。ビデオを見ただけではわからないところもありますね」と語る。それでも「タイに持ち込めば流れも変わる。しっかりといいゲームをすることが大事」と、まずは本拠地の初戦で1勝1敗1分に持ち込みたいとした。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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