「日本一への思いは広島さんに負けない」「監督って大変だな(笑)」工藤公康監督・柳田悠岐選手、共同記者会見全文

パ・リーグ インサイト

2018.10.21(日) 19:50

福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手、工藤公康監督(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手、工藤公康監督(C)PLM

 10月21日、メットライフドームで行われた埼玉西武と福岡ソフトバンクの「パーソル CS パ」ファイナルステージ第5戦は、福岡ソフトバンクが勝利。2年連続の日本シリーズ進出を決めた。試合後には都内のホテルで共同記者会見が行われ、工藤監督、柳田選手が出席し、日本シリーズ進出の喜びを語った。

以下は共同記者会見の全文。

-日本シリーズ進出が決まった今のお気持ちをお聞かせください。

(工藤監督)これからしっかりと、パ・リーグの代表としてファンの皆さんが喜んでくれるような日本シリーズをしたいなと。そのうえで勝てるような野球をしていきたいなと思っています。

(柳田選手)また大舞台で野球ができるんだと、わくわくしています。

-リーグ2位からの日本シリーズ進出は福岡ソフトバンクとしては初めてになりますが、そのあたりを工藤監督はどのように捉えていますか?

(工藤監督)シーズンで優勝できなかったということに関しては悔しい気持ちを持ったうえで、このクライマックスシリーズを戦い抜き、勝って日本シリーズに行きたいなと。そして必ず目標でもある「もう一度日本一」というものを獲っていきたいという気持ちを持っていましたけど、やはり埼玉西武さんに負けて。悔しい思いをもってクライマックスシリーズに臨み、しっかりと勝てたことが選手たちにとっても何よりも自信になったと思っていますし、この自信を持ってパ・リーグの代表として戦わなくてはいけない覚悟というか、もう一度ファンの皆さんと一緒に日本一になるんだという強い気持ちを持って戦うべく、選手にも今日で終わりじゃないと。ここからなんだと思って、これからやっていかなくてはいけないと思います。

(柳田選手)シーズン中はすごく悔しい想いをしましたし、個人的にもメットライフドームであまりいい成績を残せなかったので。このクライマックスシリーズで自分のバッティングが出せたので、そういう意味ではシーズン中の悔しさを晴らせたのかなと思います。

-両軍ともに打線が活発で、このファイナルステージは得点が入る場面が多かったのですが、その中で4勝2敗。相手を上回った要因はどのように捉えていますか?

(工藤監督)これは誰ということはなく、チームが一つになって日本シリーズに出るんだという強い気持ちがつながったと思っています。試合に出た選手たち、ベンチでいつでも出られるように待機してくれた選手たち、そして選手を支えてくれている裏方さんやスタッフの皆が、同じ気持ちでファーストステージとファイナルステージを戦ってくれたことが何よりも大きかったのではないかと思います。そして日ごろから僕にアドバイスをくれているコーチの皆が、絶対に勝つという強い気持ちを持って、励ましてくれたこともありがたいと思っています。全てのことが一つになることで勝てたのではないかと思っています。

(柳田選手)一つは雰囲気というか。監督、コーチの方々もすごくやりやすく、のびのび野球をやらせてくださいましたし、皆のモチベーションも高くて。技術とかそういうものではなく、メンタル面でチームが一つになったのではないかなと思います。

-これは試合後にも伺いましたが、ベンチ入りした全選手が出場し、「チームの力」で勝ったと思います。活躍、躍動する選手たちを見てどのように感じていましたか?

(工藤監督)それは頼もしくて、力強くて、何とかしたいという想いが伝わってきましたし、負けた試合でも明日は何とかするんだと。絶対自分たちが勝って日本シリーズに行くんだという想いがベンチにいても、普段からも感じることができたというのは、ここのチームで監督をやらせてもらって本当に良かったなと思っています。僕のような者を素晴らしい舞台に連れてってくれて、本当に感謝しています。

-柳田選手は先ほど雰囲気が良かったとおっしゃっていましたけど、選手会長としてチームの雰囲気をどのように感じていましたか?

(柳田選手)好きなようにプレーさせてくれて、自分たちのやりたいように気持ちよくプレーをさせてくれるというか。そういうところですね。

-結果、柳田選手の活躍がMVPにつながりましたね?

(柳田選手)それはたまたまなんですけど、裏方さん、首脳陣の方々に感謝しています。

-監督として4番の働きはどのようにご覧になっていましたか。

(工藤監督)本当に頼もしくて。彼の野球に対するひたむきな姿というか、1打席1打席を無駄にせず、シーズンを通して頑張ってくれました。その中でも全く体が悪くないというわけではない状況で、チームのためにという想いを感じていました。彼のプロ野球選手としての意識の高さが感じられて、さすが4番。さすが選手会長、と思います。

-リーグ優勝は逃しましたが、そこから何か反省してクライマックスシリーズにつなげた部分はあったのでしょうか。

(工藤監督)反省は143試合を考えればたくさんあったと思いますし、今ここであれこれと言ったところで長くなってしまいます。皆が悔しい想いを持ってくれたということが僕は一番だと思います。

-工藤監督にとっては色々な決断を迫られたクライマックスシリーズだったと思います。その点についてはいかがでしょうか。

(工藤監督)それは私の仕事ですが、苦渋の選択をしなければいけないというところもありました。それでもコーチの皆さんたちとどうしたら勝てるんだと話をしながら、ここまでやってくることができて、勝つことができたというのは僕自身もホッとしていますし、コーチの皆さんも色々なことを考えてやってくれて、ありがたいなという風に思っています。

-そういった部分を柳田選手はそばで見ていたと思うのですが、どのように感じられておりましたでしょうか。

(柳田選手)監督って大変だなと思いました。(笑) 

-2年連続の日本一への挑戦権を得ました。広島への印象は?

(工藤監督)攻撃的な野球をするチームですし、西武さんと同じように打ち勝ってきたチームというイメージがありますので、短い期間ではありますけど、しっかり準備をして、勝てるようにやっていきたいと思います。

-柳田選手にとっては地元。どのような印象がありますか?

(柳田選手)足も使えて、打つバッターがたくさんいますし、すごいピッチャーもたくさんいるんで、難しい相手ですけど、全身全霊を懸けて頑張ります。

-日本シリーズを広島で、地元で戦うということに関してはいかがですか。

(柳田選手)日本シリーズでカープと戦えるっていうのは、小さい頃は想像できなかったですし、そういう舞台に立てるので、噛み締めて頑張ります。

-ファンの皆さんは2年連続での日本一を信じていると思います。そこに向けた決意をお願いします。

(工藤監督)しっかりとホークスらしい野球をすることが大事だと思いますし、短期決戦ということを考えれば何が起こるか分からないので、最後まで諦めないで自分たちのやってきた野球を信じて、選手たちを信じて、最後まで戦って。絶対に日本一になるという思いは広島さんに負けないように選手全員にしっかり伝えて、ファンの皆さんに楽しい、すごい、さすがだなと思ってもらえるプレーをしていって、最後には勝てるように頑張っていきたいと思います。

(柳田選手)今年工藤監督を胴上げしてないので、したいなと思います。

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