【林昌範の目】強力打線の埼玉西武 優勝の要因は「脇役」に徹した中村&栗山のベテランコンビ

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2018.10.2(火) 12:23

埼玉西武・中村剛也※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
埼玉西武・中村剛也※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

同級生が活躍「これだけ長く第一線で活躍できる姿に敬意」

 埼玉西武が10年ぶり22度目のリーグ優勝を飾りました。戦前は福岡ソフトバンクが大本命に挙げられていましたが、埼玉西武は春先から破壊力抜群の打線が最後まで打ち負けなかったのが優勝の大きな要因だったと思います。

 エース・菊池投手、今季15勝の多和田投手に加えて阪神からトレードで加入した榎田投手も10勝と貢献度が非常に大きい。シーズン途中に加入したマーティン投手、ヒース投手も救援陣を安定させました。適材適所の補強も光りましたね。

 投手陣が安心して投げられるのも、12球団NO1の破壊力を持つ打線が大きいです。近年でもこれほど得点を取れるオーダーはないのではないしょうか。安打製造機で長打も打てる秋山選手、走攻守そろっている源田選手の1、2番コンビに、3割30本120打点の主将・浅村選手、4番打者で今季46本塁打と大ブレークした山川選手、5番以降も森選手、外崎選手、金子選手と長打、機動力が使える選手がズラリ。8番、9番を打つメヒア選手は他球団にいけば4番を打てます。

 伸び盛りの選手たちが活躍する中、優勝のカギを握ったのが中村、栗山の両ベテランコンビではないでしょうか。前回優勝した08年は中村選手が不動の4番、栗山選手も上位でチャンスメークに欠かせない存在でした。今は中村選手の後釜に山川選手、栗山選手の位置には秋山選手が高い出塁率で打線をけん引しています。

 両ベテランは10年前とは違う立場ですが、チームに不可欠な存在であることは変わりません。中村選手は4、5月は不振で苦しみましたが、6月以降は28本塁打と大爆発。栗山選手も勝負強い打撃でチームを幾度も救いました。2人のさらに年上にはナインからの信頼厚い松井稼頭央さんをがいます。若手、ベテランががっちりかみ合い、年齢構成のバランスも非常に良いと思います。

 僕は中村選手、栗山選手と同級生ですが、これだけ長く第一線で活躍できる姿に敬意の念を持っています。中村選手の打撃練習が始まると相手チームもみんなその打撃を見に行ったのを覚えています。栗山選手が打席に入った時は異質の空気で圧倒されそうなオーラがありました。少しでも隙を見せたらやられる。現役時代は本当に対戦したくない両選手でした。これからCS、さらに勝ち抜けば日本シリーズに出場します。短期決戦も経験豊富な両ベテランの活躍がカギを握るのではないでしょうか。(元巨人、北海道日本ハム、横浜DeNA投手・林昌範)

文/構成 ココカラネクスト編集部 平尾類

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