雨で流れ、地震のため試合中止と中14日の先発登板となった有原
■オリックス 10-0 北海道日本ハム(15日・札幌ドーム)
北海道日本ハムの有原航平投手は15日、本拠地のオリックス戦に先発したが、6回11安打4失点で5敗目を喫した。チームは0-10の完封負けだった。
初回に3本の長短打で2点を失うと、6回まで毎回安打を許し、計11安打と打ち込まれた。粘って4失点で踏みとどまったとはいえ「3者凡退がなく、リズムに乗れない苦しいピッチングになってしまいました」と猛省した。
8月31日の千葉ロッテ戦以来、中14日空いての登板。先発予定だった10日の東北楽天戦が雨で流れ、11、12日の千葉ロッテ戦も6日未明に発生した北海道胆振東部地震のため中止になったからだ。
難しい調整を余儀なくされたが、吉井投手コーチは「地震も雨も予想できないこと。プロとしてそれを言い訳にしてはダメ」と言う。有原自身も登板間隔が空いた影響について「関係ありません」と否定した。
ただ、追い込んでからの勝負球が甘くなったことは事実だ。吉井投手コーチは「そんなに調子は悪くなかったと思いますが、追い込んでからの配球とコントロールが少しまずかったのかな。ボールにしたいところがストライクになったり、ストライクにしたいところがボールになったり」と詰めの甘さを反省材料に挙げた。
シーズン終盤、しかも震災後の大事な試合を落とした有原は悔しさを押し殺すように言った。「(勝負球を)決めきれていないと思うので、そこは課題。何が悪かったのか考えて、次しっかり準備してやりたいです」。残り試合、同じミスは繰り返さないつもりだ。
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