オリ宗との11球勝負に「いいバトルができた」
福岡ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手が9日のオリックス戦に先発し、7回無失点の好投。2年連続となる2桁、10勝目をマークした。
バンデンハークと西勇輝の両先発が互いに7回を投げ切る投手戦。軍配は無失点のバンデンハークに上がった。西の粘りの投球の前に、味方打線が走者を出しても得点できない中で、バンデンハークは流れを渡さない好投。7回の一打逆転のピンチも、10球粘った宗佑麿に根負けすることなく11球目で押し切った。
「自分の中で今年一番良かったんじゃないかと思うくらいの投球ができた。ストライク先行でいければ、こういう投球もできると思う。試合前から拓也と『ストライクゾーンで積極的に勝負していこう』と話をしていたが、ほとんどのバッターにストライク先行でいけた。あとは変化球も入れながら相手に的を絞らせないでいくことができた」
7回2死二、三塁の場面で繰り広げられた宗との11球勝負の場面について「いいバトルができた。宗もいい打席だったと思うし、とにかく自分は1球1球しっかりとミットをめがけて投げ切ることだけ考えていた。どんな形でもアウトにすればいい場面だったからね。自分でもよく粘れたと思う」と振り返った。
1点差というしびれる展開での勝利となったが「この時期の1勝はどんな勝ち方であれ、チームにとっては大きい」というバンデンハーク。そのうえで「自分にも勝ちがついたし、拓也が毎試合いいリードをしてくれる。(拓也は)大変だと思うけど、自分1人の力ではこういう結果は出ていないので本当に感謝している」と、女房役への感謝を口にしていた。
約2週間続く遠征では、15日から首位・埼玉西武との3連戦。その後も3試合が続くため先発の起用法についてはまだ不明だが、埼玉西武戦では週末ローテの千賀滉大、ミランダ、バンデンハークが登板する可能性が高いとみられる。この日のような投球が続けば、強打の埼玉西武打線にも十分に戦えるはずだ。
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