火曜日に休みを挟む変則的なカード、楽天とオリックスの第2戦。月曜の第1戦は、楽天が9回裏に松井稼選手の適時打で同点に追い付き、そのまま引き分けとなった。Koboパーク宮城から弘前市運動公園野球場へと舞台を移した今日の試合の先発は、楽天が辛島投手、オリックスが金子千尋投手である。青森県では29年ぶりの公式戦開催となるが、楽天の先発マスクは同県出身の細川選手。故郷に錦を飾ることができるか。
楽天先発の辛島投手は、低めに直球、変化球を制球し、わずか10球で1回表を無失点に抑える。するとその裏、1死から「良いイメージで打席に入れたよ。神様のおかげだね。青森ダイスキ」と青森愛を語る2番・ペゲーロ選手が17号ソロを放ち、楽天が幸先良く先制点を挙げる。
しかし3回表、1死から9番・小島選手が安打で出塁する。2死となるものの、2番・大城選手の打席でエンドランが成功し、2死ながら1,3塁と一打同点の場面を作る。ここで、直近5試合で6打点と勝負強さが際立っている3番・小谷野選手が適時二塁打を放ち、オリックスが試合を振り出しに戻した。
同点に追い付かれた楽天だが、直後の3回裏、先頭の三好選手が四球で出塁する。1死1塁となるものの、1番・島内選手が勝ち越しの8号2ラン。すぐさま逆転に成功する。
3回以降は金子投手、辛島投手ともに粘りの投球をみせ、4回、5回はスコアボードに”0”が並ぶ静かな展開となる。6回表には辛島投手が2死2塁のピンチを招いたが、伊藤選手の打球を左翼手の岡島選手がスライディングキャッチする好守を見せ、無得点に抑えた。
一方の金子投手も走者を常に出すものの要所を締めるピッチングを見せる。7回には1死満塁のピンチを招くものの、ウィーラー選手を併殺打に打ち取り、7回を3失点にまとめた。そんなエースの粘投に応えるように、直後の8回表には4番・ロメロ選手が左翼への13号ソロを放ち、点差を1点に縮める。
1点差に詰め寄られたものの、9回表に登板した守護神・松井裕投手がこのリードを守り、試合は3対2で楽天が勝利。引き分けを挟んで3連勝を決めた。明日は再び休みが入り、金曜日からは2位・福岡ソフトバンクとの首位攻防戦を迎える。楽天としては、今の勢いに乗って是が非でもカードの勝ち越しを狙いたい。
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