パシフィックリーグマーケティング(以下、PLM)は、6月14日から16日の3日間にわたり、台湾でパ・リーグのプロモーション活動を展開。15日、16日の両日には、台湾プロ野球、富邦ガーディアンズの本拠地、新北市の新荘球場で、日本をテーマとしたイベント「わくわく日本祭り」が開催された。
今回の「わくわく日本祭り」開催に合わせ、富邦ガーディアンズのチアリーダー「Fubon Angels」の人気メンバーの3人、秀秀子(ショウショウズ)、蓁蓁(ジェンジェン)、栗子(くり)のインタビューをお届けする。
――それではまず、自己紹介をお願いします!
3人:みなさんこんにちは、私たちはFubon Angelsです!
蓁蓁(以下、蓁):(日本語で)はじめまして、私は、蓁蓁(ジェンジェン)です!
栗子(以下、栗):(日本語で)はじめまして、私は、栗子(くり)です!
秀秀子(以下、秀):(日本語で)キャプテン、秀秀子(ショウショウズ)です!
――今回、「わくわく日本祭り」に参加されて、どんな感想を持ちましたか。
秀:とっても特別な体験でした。PLMとのコラボで、今回のテーマデーは、ぐっとバラエティー豊かなものになりました。直接日本で、本物の日本プロ野球を見たわけではありませんが、ガーディアンズファンは「わくわく日本祭り」に参加することで、新荘球場で、それに近い体験ができました。しかも、今回、PLMや北海道日本ハムファイターズのブースでは、ミッションをこなしたらすてきな限定プレゼントがもらえたんですよ。私たちも参加したかったです。
――「わくわく日本祭り」では、Fubon Angelsの一部メンバーがパ・リーグ6球団のユニフォームを着たり、「きつねダンス」の「みみカチューシャ」をつけて踊りましたよね。ファイターズガールのメンバー4人とも一緒に踊りましたが、いかがでしたか。
蓁:なかなかない経験なので印象に残りました。特にパフォーマンスの際に日本プロ野球、パ・リーグのチームのユニフォームを着ることはあまりないので、新鮮な感覚でワクワクしました。各チームのユニフォーム、デザインがシンプルでエレガントですよね。私が一番好きなのは、なんといってもファイターズのユニです。私たちの黒いスカートと組み合わせると、とってもかわいかったんですよ! とても楽しかったです。
――日本のファンに、富邦ガーディアンズを紹介してくれますか。
栗:富邦ガーディアンズ(台湾華語表記:富邦悍將)は、台湾北部、新北市の新荘区にある台湾プロ野球のチームです。日本ともゆかりが深いんですよ。チームには、埼玉西武ライオンズ出身の郭泰源副GM、垣内哲也一軍打撃統括コーチのほか、日本ハム出身の稲田直人一軍内野統括コーチ、二軍には酒井光次郎投手コーチもいらっしゃいます。
富邦ガーディアンズは一言で例えると、情熱あふれるチームです。選手たちは闘志あふれるプレーをみせてくれますし、私たち Angelsも、ファンのみなさんも、目の前の試合を一生懸命応援します。「アツい」チームなんです。
マーケティングの部分では、ガーディアンズは毎回のテーマデー、イベントデーのたびに、カプセルトイなど、限定の関連グッズを販売します。そうしたグッズを購入していただいて、一緒に選手たちを応援すると、盛り上がってすごく楽しいですよ。
――台湾北部の新北市はどんなエリアですか。
秀:新北市はとても賑やかな繁華街もあれば、美しい景勝地もあります。食べきれないほどさまざまなグルメがあるので、レジャーにオススメのエリアです。台湾にぜひ遊びにきてください。ガーディアンズの本拠地は新北市の新荘区にあります。球場に来て、私たちと一緒に応援しましょう!
――ガーディアンズの本拠地、新荘球場についておしえてください。
蓁:新荘球場は、新北市に位置していて、交通の便が最高です。公共交通機関でアクセスしやすいですし、車でいらしても周囲にはたくさん駐車場があるので便利です。そして、新荘球場の目玉は、台湾の球場ではここだけしかない「U字型」の応援ステージ。一塁側のベンチ上から、バックネット裏、三塁側のベンチ上までつながっているので、ファンのみなさんは一塁、三塁、バックネット裏、どこのエリアに座っても、私たちAngelsが一生懸命応援している姿を見られますし、応援団のアツいリードを体感することができるんです。他の球場では感じられることができないすばらしい体験になりますので、ぜひ新荘球場に来てくださいね!
そして、忘れてはいけないのが、球場グルメ。今シーズンはさらにグレードアップして、さまざまなグルメが楽しめるようになったので、お腹が減っても安心ですよ。そして、もし球場の外で別のものが食べたい、という時におすすめなのが、球場の目の前にある、台湾風チキンフライのお店〈炸鶏大獅」(新荘区和興街61號)です。実は「(日本語で)私がオーナーです!」、台湾にお越しの際にはどうぞよろしくお願いします。おいしいですよ!
――秀秀子さんは、日本のカルチャーが大好きと聞きました。日本のカルチャーのどういうところが魅力ですか。
秀:日本のカルチャーは長く、すばらしい歴史をもっています。私自身は日本のアニメ、マンガが大好きで、子どもの頃から冨樫義博先生のマンガを読んで育ちました。気持ちが落ち込んだ時や迷いが生じた時、マンガやアニメは大きなパワーを与えてくれます。台湾では先日、メトロの車内で恐ろしい事件が発生したんですが、その時、犯人を取り押さえた男性は記者会見で、アニメ『葬送のフリーレン』の名言を引用して、「勇者ヒンメルならそうした」と答えたことが、大きな話題になったんですよ。アニメは私たちに力を、互いに思いやる気持ちを教えてくれるんです!
――栗さんは、元AKB48 Team TPのメンバーですよね。ファンとのやりとりに関してですが、アイドルのステージと、チアリーダーでは異なる部分はありますか。
栗:大きく違います!アイドルの時は、私たちがステージで歌ったり踊ったりしていると、ファンが声を合わせて決まったコールをしてくれて、一緒にパフォーマンスを完成させる感じでしたが、チアリーダーのお仕事は、私たちがファンのみなさんをリードして、一緒にグラウンドで戦っている選手たちを応援して、パワーを届ける役割なので、全く違う感覚です。
でも、どちらもとっても「アツい」ですね。チアリーダーはとてもおもしろいですよ。例えば、スタンドで椅子に座って休憩していると、食事をしている近くのファンが、食べているものをみせてくるんですよ。それで、「わー、おいしそうな香り!」とか話したりします。まるで友だちのような感覚で、ファンとの距離がとっても近いんです。
――みなさん、日本のファン大歓迎ですか。
3人:もちろんです!球場にきたら、ぜひ声をかけてくださいね。
――では最後に、日本のファンに向けて、3人のおすすめ選手を教えていただけますか。
蓁:2016年にFubon Angelsに加入して以来、現在までずっと推し続けている選手は、林哲瑄選手です。外野手としてのプレーの素晴らしさは一目瞭然です。日本のみなさんがいらした際に出場したら、ぜひ注目してくださいね。フライキャッチの仕方がすごく格好いいんですよ。
秀:「王拔(王パパ)」こと、内野手の王勝偉選手です。先日、通算1500試合出場を達成しました。応援歌もパワフルでおもしろいんです。性格もユニークで、ベテランなんですが、かわいらしい方です。球場ではぜひ注目してくださいね。声をかけたら、しっかりリアクションをしてくれると思います。
栗:私がオススメする選手は、戴培峰選手です!若手、潜在能力の高いキャッチャーです。最近絶好調で、OPSもリーグ平均を超えるすばらしい成績を残しています。アニメ主題歌をモチーフにした応援歌もすごくいい曲で、かわいくて大好きです。
3人は、インタビューに向け、日本語でのメッセージを一生懸命暗記してきたようで、インタビューのラストでは、「ぜひ台湾に来てくださいね。新荘球場でお待ちしております! 一緒に応援しましょう!」と、直接日本語で、読者へのメッセージをくれた。この夏休み、アクセスもしやすい新荘球場でFubon Angelsと共に、ガーディアンズを応援してみてはいかがだろうか。
その富邦ガーディアンズだが、昨季は年間最下位に沈んだものの、今季の前期シーズンは6チーム中4位に浮上。そして6月28日に行われたドラフト会議では、昨年のWBC、プールAでMVPの大活躍、大会ベストナイン(一塁手)に輝いた、元メジャーの張育成を1位で指名、さらに2位で、元NPB、2019年のプレミア12では最優秀先発投手に輝いた張奕を指名した。大型補強で戦力アップした富邦ガーディアンズ、後期シーズンの戦いぶりに注目だ。
文・駒田英
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