台湾プロ野球チア「Uni-Girls」にインタビュー!ベルーナドーム来場の様子もご紹介

パ・リーグ インサイト 池田紗里

2024.7.19(金) 17:00

(左から)スゥチー(瑟七)、ライライ(賴賴)、JOY、フェイチー(斐棋)
(左から)スゥチー(瑟七)、ライライ(賴賴)、JOY、フェイチー(斐棋)

 7月9日からの2日間、ベルーナドームでは埼玉西武ライオンズと台湾プロ野球チーム「統一ライオンズ」とのコラボレーションイベントが行われ、統一ライオンズマスコット「LION(ライオン)、YINGYING(インイン)」と公式パフォーマンスチーム「Uni-Girls(ユニガールズ)」が来場。埼玉西武ライオンズ公式パフォーマンスチーム「bluelegends(ブルーレジェンズ)」とのコラボダンスなどで球場を盛り上げ、日台プロ野球の交流を行いました。

 パ・リーグインサイトでは、今回来日した「Uni-Girls」のスゥチー(瑟七)さん、ライライ(賴賴)さん、JOYさん、フェイチー(斐棋)さんにインタビュー。インタビューでお聞きしたさまざまなお話を交えて、来日した4名をご紹介します。

繰り上げ合格からUni-Girlsエースへ スゥチー(瑟七)

スゥチー(瑟七)さん
スゥチー(瑟七)さん

 まず最初にご紹介するのは、スゥチー(瑟七)さん(@__seul777)。Uni-Girls在籍5年目、2021年からは男子プロバスケットリーグ「P. LEAGUE+」の新竹ライオニアーズのチアチーム「Muse Girls」としても活動しています。今では「Uni-Girlsのエース」と言われる人気を誇るスゥチーさん。しかしUni-Girlsのオーディションは、当初“落選”だったそうです。

「オーディションを受けたときはダンスの経験がほとんどなく、結果は落選。ですが合格者から辞退があり、成績順で繰り上げ合格となったんです」

 ギリギリでの合格となるも、レッスンを重ね自身を磨きつづけたスゥチーさん。昨年2023年には台湾プロ野球チアの選抜メンバーで構成された、WBC台湾代表応援チアチーム「クラシックガールズ」に選出され、Uni-Girlsを代表するメンバーのひとりとなりました。

「若くて元気でいられる今を大切にしたい」と話すスゥチーさんは、自身の可能性をより広げるためにシーズンオフに韓国へ語学留学を予定しているとのこと。「エース」と各所で言われてもなお、現状に満足することなく学び続ける姿勢が、多くのファンを魅了する理由のひとつなのかもしれません。

 日本のプロ野球ファンへメッセージをお願いすると

「台湾の球場は日本の球場とまた違う雰囲気で違いを楽しんでもらえると思います! ぜひ台湾にきてください。私たちと一緒に盛り上がりましょう!」と、メッセージを送ってくれました。

ダンスもラップもこなすUni-Girlsサブリーダー ライライ(賴賴)

ライライ(賴賴)さん
ライライ(賴賴)さん

 次にご紹介するのは、ライライ(賴賴)さん(@wenziofficial)。Uni-Girls在籍5年目、サブリーダーとして主にダンスのチェックや振り付けを担当。小柄でキュートな姿からは想像できない、ブレイクダンス・HIPHOPなど多様なダンスジャンルをダイナミックに踊りこなす姿、またラッパーとしての姿も自身のInstagramで披露しています。

 15歳で芸能界入りし、かつてはアイドルグループのメンバーとして活動をしていたライライさん。タレント活動と、Uni-Girlsとしての活動の大きな違いは「ファンの方との距離感の近さ」だと話し、球場では友達のようにファンの皆さんと話すそうです。

「試合中のほぼすべての時間、ファンの目の前で応援パフォーマンスを続けることで困ったり、大変だと感じたことはありますか?」と問うと、

「汗がすごく出る体質なので、最初は近い距離で汗が出てるのを見られるのがとても恥ずかしかったです。ですが、ファンの方が『それは一生懸命チームを応援している証』だと言ってくれ、とてもうれしかったことを覚えています」と、活動当初を振り返ります。

「Uni-Girlsの仲間と過ごす時間がとても大切です」と口にするライライさんは、Uni-Girlsのサブリーダーとしてメンバーの前で話すことも多いそうで「今年は日本、韓国、台湾の3カ国のメンバーがいます。伝えることが難しいときもありますが、多言語が飛び交い、もともとにぎやかな雰囲気がよりにぎやかになりました」と、今季のUni-Girlsについて話しました。

「SNSでたくさん発信していきますので、チェックしていただいて応援していただけるとうれしいです!」と、日本のプロ野球ファンへメッセージ。ライライさんの魅力が詰まったSNSアカウントをぜひチェックしてみてください!

大好きなダンスで元気を与えられることが喜び JOY

JOYさん
JOYさん

 次にご紹介するのは、JOYさん(@joy_lee.91)。Uni-Girls在籍5年目、男子プロバスケットリーグ「P. LEAGUE+」の新竹ライオニアーズのチアチーム「Muse Girls」としても活動しています。霊感が強く、神様や幽霊の会話が聞こえたことも。昨年のオフには大阪旅行を楽しみ、自身のInstagramでその様子を公開しています。

 お話をお聞きすると「とにかく踊ることが好き」という気持ちが伝わってくるJOYさん。プロ野球チアを志した理由も「ダンスが好きだからです」と話し、オーディションのときに審査員にその思いを伝えると「もう一度音楽を流すので、フリーダンスを見せて!」と言われ、緊張しつつもなんとかやりきったエピソードを話してくれました。

「Uni-Girlsはダンスで見ている方に元気を与える仕事だと思いますし、私のダンスで元気になってもらえればとてもうれしいです」

 と、JOYさん。台湾プロ野球のチアは、選手ごとの応援歌や試合中のさまざまな状況に用意された曲、約100曲ほどの振り付けをすべて覚えなければいけません。JOYさんは練習が大変なときでも「この仕事があるからダンスができる」と奮起し、「Uni-Girlsとしてパフォーマンスができていることは私にとって大きなチャンス。大切に活動していきたいという思いでこれまでがんばってきました」と話します。

 最後に「日本と台湾の両ライオンズが共に健闘するシーズンとなることを願っています」と、長きに渡り交流を続けてきた埼玉西武ライオンズのファンへメッセージを送りました。

日本大好き!お気に入りは東久留米のスーパー銭湯 フェイチー(斐棋)

フェイチー(斐棋)さん
フェイチー(斐棋)さん

 最後にご紹介するのは、フェイチー(斐棋)さん(@feichi1124)。Uni-Girls在籍4年目、男子プロバスケットリーグ「P. LEAGUE+」の新竹ライオニアーズのチアチーム「Muse Girls」も兼任し、またWBC台湾代表応援チアチーム「クラシックガールズ」にも選出されたひとりです。

 その美貌は、芸能コースに在籍していた高校時代から広く知られていたというフェイチーさんは、Uni-Girlsにスカウトで加入。ダンス、武術、歌となんでもこなすマルチプレイヤーで、球場の音楽イベントでは幾度もドラム演奏を披露し、その様子を自身のInstagramでも公開しています。

 高校卒業後に俳優のレッスンをするためにアメリカに留学、俳優業もやってきたフェイチーさんに、なぜプロ野球チアになろうと思ったのかを聞くと

「自分の特技を通してチームを応援することができ、またファンの皆さんを盛り上げて一体感を感じられるやりがいのある仕事だと思いました」と話します。今ではUni-Girlsの人気メンバーとなったフェイチーさん、「ステージに立ちファンの皆さんと一緒に応援できる時間を毎回大切にしています」と活動への思いを口にしました。

「日本が大好き!」と話すフェイチーさんは、これまで何度も日本に観光に訪れているそうです。なかでもお気に入りなのは「東京都東久留米市にあるスーパー銭湯」だと明かします。そんな大好きな日本のプロ野球ファンへ、

「ぜひまた日本に来たいです!日本のプロ野球ファンのみなさんに台湾プロ野球にも注目してもらえるとうれしいです。球場でお会いできることを楽しみにしています!」と、メッセージを送りました。

試合開始前から躍動!ベルーナドームでの活動の様子

ステージでパフォーマンスするUni-Girls ©︎SEIBU Lions
ステージでパフォーマンスするUni-Girls ©︎SEIBU Lions

 ここからは7月9日のベルーナドームでの活動の様子をご紹介。試合開始前には、レオ、ライナ、bluelegends、LION、YINGYINGとともに、特設ステージでパフォーマンスを行いました。

 Uni-Girlsはダンスはもちろん、スゥチーさんとJOYさんが歌声を披露し、日本のファンを魅了。最後はbluelegendsと「吠えろライオンズ」を共に踊り、華やかなコラボステージとなりました。

コラボステージの様子 ©︎SEIBU Lions
コラボステージの様子 ©︎SEIBU Lions

 場所を変えてフィールドでは、bluelegendsとのコラボパフォーマンスや、大玉転がし対決、ライオンズラッキーセブンなどに登場し球場を盛り上げます。

フィールドでの様子 ©︎SEIBU Lions
フィールドでの様子 ©︎SEIBU Lions

bluelegends Emiruさん コメント

Emiruさん ©︎SEIBU Lions
Emiruさん ©︎SEIBU Lions

 Uni-Girlsとのベルーナドームでのコラボを終えて、bluelegendsのEmiruさんは

「とても明るく親しみやすいと感じました。日本語で自己紹介をしてくれたり、愛らしい笑顔を何度も見せてくれました。日本に来て不安が多いなか、そんな様子を一切みせないところが、プロだなと感じました」

 とコメント。次はbluelegendsとレオが台湾台南棒球場へ訪問する番です。Emiruさんは、

「言語の壁を乗り越えるくらい、Uni-Girlsさんはもちろん、台湾のファンの皆さんとも積極的にコミュニケーションをとり交流を深めていきたいです。そして、得たものをbluelegendsでも生かせるような遠征にしたいです!」と意気込みを見せました。

©︎SEIBU Lions
©︎SEIBU Lions

 bluelegendsとレオは7月27日(土)、28日(日)の台湾台南棒球場での対味全龍戦に出演。また西武ライオンズOB石毛宏典氏トークショーや始球式も予定されているそうです。台湾でのbluelegendsとレオの活躍、Uni-Girlsの今後の活動にぜひご注目ください!

▼公式Instagramはこちら
Uni-Girls(@unigirls_official
bluelegends(@bluelegends_lionsofficial

取材・文 池田紗里

関連リンク

【台湾プロ野球だより】新旧侍J監督が門出お祝い、王柏融が牽引する新球団台鋼ホークス
杉谷拳士が台湾で王柏融と再会。ファイターズガールはきつねダンス披露で日台の架け橋に 【パ・リーグ台湾プロモーション前編】
bluelegends 2024年メンバー名鑑 全17名のプロフィールをチェック!

記事提供:

パ・リーグ インサイト 池田紗里

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE