栗山監督は「剛は剛らしくなっている」
北海道日本ハムの松本剛内野手が27日、本拠地でのオリックス戦で2安打2打点と勝利に貢献した。初回無死一塁。右前打で好機を広げて先制点をお膳立て。4回2死二、三塁では、フルカウントからファウルで4球粘った後、西のスライダーを右中間に運ぶ2点適時三塁打を放った。
「打席の中でいいアプローチができている」と本人が言う通り、5試合連続安打、3試合連続マルチ安打と打撃好調だ。
昨季はプロ6年目で初めて規定打席に到達し、打率.274の成績を残したが、今季は開幕前から調子が上がらず、2度のファーム降格を味わった。「何か意識を変えないといけないと思い、今は大きくタイミングを取ることを意識している」と明かす。
元来は器用な打者。結果を求めるあまり、フォームが小さくなっていた。「もともと手で操作しやすいタイプ。結果が出なくて、手だけでどうにかしようとしてしまっていた」と自ら改善点を見出し、修正に成功した。
大田泰示外野手が左手第5中手骨骨折で離脱後、2番に定着しつつある。栗山英樹監督も「(大田)泰示がいない分、剛は剛らしくなっている」と評価する。
昨季任された打順だけに松本の意識は明確だ。「つなぎの意識は常に持っています。右打ちとバントは最低限の仕事。それができると僕の流れも良くなるので、おろそかにせず、思い切り行くところは行く」。今季犠打0の大田とはタイプの違う2番打者として、打線に新たな流れを生み出している。
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