プロ2年目の千葉ロッテ・宗接唯人選手が6月15日、プロ入り後初めて一軍昇格を果たした。
宗接選手は、神戸国際大附、亜細亜大を経て、2016年ドラフト7位で千葉ロッテに入団。亜細亜大時代は宗接選手の3学年上に広島の九里亜蓮投手、横浜DeNAの嶺井博希選手、2学年上に同じく横浜DeNAの山崎康晃投手、広島の薮田和樹投手、東京ヤクルトの大下佑馬投手。1学年上には千葉ロッテの藤岡裕大選手、阪神の板山祐太郎選手などがおり、ハイレベルなメンバーの中で経験を積んだ。
3年先輩の嶺井選手とは「(寮の)部屋が一緒で、キャッチャーとピッチャーは会話してコミュニケーションを取ることが大事だということを教わりました」と捕手として多くのことを学んだ。
名門大から千葉ロッテに入団した宗接選手だったが、1年目の昨季は一軍出場がなく、二軍戦では66試合に出場して、打率.200、2本塁打、14打点の成績だった。2年目の今季も開幕から二軍で過ごし、本職の捕手以外にも一塁を守り、打撃面では昇格前の6月13日の埼玉西武戦で第2号ソロを含む2安打2打点、翌14日もヒットを放ち、15日にプロ初昇格の切符をつかんだ。
同日の巨人戦、8回無死1塁の場面で、ドミンゲス選手の代打でプロ初出場を果たした。巨人のマウンドには、菅野智之投手。昨季最優秀防御率、最多勝のタイトルを獲得し、沢村賞に輝くなど球界を代表する菅野投手と対戦となった宗接選手は、3ボール2ストライクからの7球目、高めへのストレートに空振り三振に倒れた。
プロ初出場に「最初は緊張していたんですけど、1スイングしてから余裕が出てきたかなと思います」と話し、菅野投手との対戦には「スライダーなど全部の球種がすごかったんですけど、その中でも真っすぐがスゴかったです。初対戦がナンバー1のピッチャーだったので、良いピッチャーの打席のときに立てて良かったと思います」と振り返った。
プロ初打席で三振に終わった宗接選手はその後、出場機会が訪れず、6月23日に二軍落ち。結局、約1週間一軍でプレーした間に、一塁では出場したが、本職の捕手で出場することができなかった。
井口資仁監督から降格の際に「すぐに推薦してもらえるようにやるべきことをしっかりやってこいよ」とエールを送られたという。一軍の舞台を経験した宗接選手は「打てるキャッチャーというところと、守備面では配球、技術をしっかりやってアピールしないと上がれないので、引き続きアピールしていきたいと思っています」と意気込む。打力、守備面でレベルアップし、一軍の舞台に再び戻ってみせる。
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