2月10日、東北楽天ゴールデンイーグルスのキャンプ地「沖縄県金武町ベースボールスタジアム」で、パ・リーグオフィシャルスポンサーである総合人材サービス「パーソルグループ」による春季キャンプ特別企画、「ホームランキャッチのお仕事体験」が行われた。
同企画は、ボランティアや趣味の活動なども含め、複数の仕事を持つことによって第二、第三のキャリアを形成する働き方「パラレルキャリア」の体験を目的に実施。参加者は、各球団の主力選手たちのトレーニングパートナーとして、ホームランキャッチに挑戦する。
今回は、約300件の応募から選ばれた2名が、東北楽天・浅村栄斗選手のトレーニングパートナーとして沖縄県に訪れた。
野球経験豊富なイーグルスファン2名が挑戦
浅村選手のホームランキャッチに挑戦するのは、イーグルスファンのお二方。
1人目は、キャンプ第1クールにもプライベートで観に来ていたという庄司魅紅さん。イーグルスが好きで小学校から野球を始め、高校生からはソフトボールに転身。現在は東北ゴールデンエンジェルスに憧れてチアを始めたという筋金入りの東北楽天ファンだ。当選した際にはうれしさのあまり号泣したそう。
2人目は、球団創設から東北楽天を応援している岩松正憲さん。2020年に行われた「選手たちのトレーニング相手としてグラウンドを自由に駆け回る“フリーRUNS”」を観て、今回の「ホームランキャッチ」に応募した。高校まで野球をプレー、社会人になってからも草野球を楽しむなど、野球歴は申し分ない。
まずはキャンプ地を見学。この日は、岸孝之投手、松井裕樹投手、田中将大投手、則本昂大投手らがブルペン入りしていた。「ヤバいです」と言葉にならない庄司さん。岩松さんは「迫力があります。オールスター級です」と、感銘を受けていた。
キャンプ地を一通り見終えたところで、ウォーミングアップへ。「足を引っ張らないように」と話す岩松さんは、緊張のあまり前日なかなか眠れなかったそう。庄司さんは、「少しでも浅村選手の力になれるように」と意気込んだ。
浅村栄斗選手のホームランキャッチ! 伸びる打球に苦戦するも……
グラウンドに浅村選手が登場。球界を代表する打者を目の前にして、2人の緊張が高まる。岩松さんは、「全球キャッチします」と意気込み、庄司さんは、「半分捕ります。がんばったらごほうび欲しいです」とおねだり。浅村選手も笑みを浮かべ、2人は「さあ行こう!」と元気よく外野へと走り出した。
常に笑顔で打球を追う2人。雨上がりで足元が滑る中での挑戦だったが、野球経験豊富なだけあり、打球を次々とグラブに収めていく。岩松さんは足を滑らせながらも、後ろに倒れ込みながら捕球するファインプレーも見せた。これには浅村選手も驚きの声。その後も「いけるよ!」など声をかけながら打球を上げていく。
2人のプレーを見て浅村選手のギアも上がってきたのか、グンと伸びる打球が続々と飛んでくる。これには2人もおどろきの様子を見せ、はじめは後ろに落ちるシーンが続いたが、声を掛け合いながら徐々に対応してみせた。
そして最後の1球を迎え、浅村選手が「捕ったらプレゼント!」と宣言。しかし、2人とも大飛球にあと一歩届かず。もちろんこれで終われるはずがなく、大きな声で「もう1球お願いします!」とリクエスト。高々と上がった打球をきれいにグラブに収め、笑顔で浅村選手の元へ向かった。
約10分間外野を駆け回った2人。息を切らしながらも、最後まで笑顔を絶やさなかった。浅村選手は、「風がある中での高い打球や、全力で打った打球も簡単に捕っていたので上手」と2人を称賛。最後には、賞品のサイン入りグッズに加え、バッティンググローブがプレゼントされた。
グラウンドを駆け回る夢の時間を終えて
「ずっと楽しみにしていた夢のような時間があっという間に終わってしまいました。今回の体験で刺激を受けたので、これからはさまざまなことにチャレンジしたいです」と岩松さん。
一方の庄司さんは、「練習のときに見た浅村選手の打球がすごくて捕れるか不安でしたが、キャッチできて良かったです。(点数にすると?)声を出せたので80点!」
続けて、「今まで挑戦せずに諦めていたこともできるかもしれないと、今回の体験で学べたので、これからはチャレンジしたいです!」と瞳を輝かせていた。
文・東海林諒平
関連リンク
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