清宮幸太郎と野村佑希のホームラン級の当たりをキャッチせよ! 夢のトレーニングパートナー体験

パ・リーグ インサイト

2023.3.10(金) 19:00

清宮幸太郎選手(左)と野村佑希選手(右)(C)PLM
清宮幸太郎選手(左)と野村佑希選手(右)(C)PLM

キャンプイン前の「タピックスタジアム名護」へ

 あのキャンプ企画が帰ってきた。

 2019年に埼玉西武、2020年に東北楽天のキャンプ地で行われた選手のホームラン級の打球をキャッチする仕事体験が、3年ぶりに復活。第1回目となる2019年の中村剛也選手と山川穂高選手出演のホームランキャッチバイト(当時名称)の様子は、パーソル パ・リーグTVのYouTubeチャンネルで、328万回再生(3/10現在)と大ヒットとなった。

 今回は、“はたらく”を応援するパーソルが、パ・リーグキャンプ地で「選手のトレーニングパートナー」のパラレルキャリア体験をしたい方を募集した。

「パラレルキャリア」とは、キャリアの開拓を目的として複数の仕事を行うことを指し、「仕事」にはボランティア活動なども含まれるという。つまりは、選手の練習をサポートする経験を通じて、本業においても今後の糧としてもらえればというのが狙いだ。

 告知直後から反響は大きく、北海道日本ハムは約400名の応募があったという。見事トレーニングパートナーの座を射止めたのは、北海道中標津町の会社員・玉沢 陸さんと、愛知県岡崎市の高校生・木村梨乃さんだ。

「(当選の)電話をいただいた時は夢かと思って、仕事も手につかないくらいでした」と話す玉沢さんは、道東地区の中標津町から飛行機を3回乗り換え、沖縄県名護市の「タピックスタジアム名護」に遠路はるばるやってきた。

玉沢陸さん(C)PLM
玉沢陸さん(C)PLM

 普段は、町の公共施設のスポーツ大会事業の企画運用や、施設管理に従事する。道民ということで当然ファイターズの試合もよく見に行っているだろうと思いきや、「中標津町から札幌ドームまで車で6時間かかるので、そう頻繁には行けず……」と頭をかく。我々は北の大地の広大さをあらためて知ることとなったのだ。

 野球経験は小学3年生から14年間で今も草野球で汗を流しているというが、普段は三塁手とのことで、経験がない外野の、しかも硬球のキャッチは少し不安そう。

 それでも、「普段体験できないことを体験できるので一生懸命ボールを追いたいと思います」と意気込む。さらには「普段の仕事で町営のスポーツ施設の管理を行っているので、プロ野球選手が使う規模のグラウンド整備の方法などは参考になりますね」と、目を輝かせた。今後の仕事に生かせる経験になったようだ。

 もうひとりのチャレンジャー木村梨乃さんは、見事大学合格を経ての参加。

「じつは応募すること自体、悩んでいました。自分でもなにか主体的に動いた経験がなかったので。だから勇気を持って一歩踏み出せたことが私にとってひとつの挑戦になりました」

木村梨乃さん(C)PLM
木村梨乃さん(C)PLM

 好きな選手を尋ねると「野村佑希選手は、兄が同学年なので(野村選手の)高校時代から活躍を見ていました。それから……田宮裕涼選手のギャップがある感じが好きです」と、強肩ととびきりの笑顔を持つ若手捕手のキャンプ前練習に熱視線。選手の魅力を訥々と語り、かわいらしい女子高校生の素顔を見せた。

 学校生活ではソフトボール部所属で、玉沢さん同様、三塁手だったという。「トレーニングパートナーとして役に立てるのか自信はないですが、頑張りたいです」とひかえめに宣言。アルバイトも未経験の木村さんにとっては、初めての「仕事」体験にもなる。トレーニングパートナーの仕事は彼女の恰好の門出となるか。

約30球、白球を追いかけて

 今回のホームランキャッチは、清宮幸太郎選手と野村佑希選手の協力のもと行われた。今季の活躍がチームの順位を左右すると言っても過言ではない、中心選手のふたり。キャンプイン直前にもかかわらず超協力的な姿勢に、現場は一気になごやかなムードとなった。このおかげで玉沢さんも木村さんも萎縮することなく挑むことができたのではないか。

清宮選手も絶賛! トサー役の野村選手(C)PLM
清宮選手も絶賛! トサー役の野村選手(C)PLM
一球一球丁寧に打つ清宮選手(C)PLM
一球一球丁寧に打つ清宮選手(C)PLM

 特に印象的だったのは、清宮選手が参加者のふたりを「陸さん」「梨乃ちゃん」と、名前で呼んでいたこと。「梨乃ちゃーん、もっと(守備位置)こっち!」と大声で呼ばれた木村さんのなんともうれしそうな顔! 清宮選手はバッティングもトス上げも、心から楽しんでいたことに、動画では注目してほしい。

捕るのが必死なら、打つほうも必死!(C)PLM
捕るのが必死なら、打つほうも必死!(C)PLM

 野村選手も取りやすいボールを放とうと、真剣に試行錯誤していた。勢いあまって柵越えすることもあったが、そのアーチを“外野守備位置”という特等席から見届けたふたりは、野村選手の今季の活躍を確信したのではないだろうか。

 参加者のふたりは息を切らしながら、それぞれ30球ほどの白球を必死に追った。この3年弱できなかった選手とファンのふれあい体験は、ファンはもちろんだが、こういった野球のおもしろさ、楽しさ、プロの技を伝えられる機会を、選手も待っていたのかもしれない。そう思わせるほど白熱していたのだ。

「生活を少しでも楽しく、豊かなものにするのが、僕たちの“仕事”」

 清宮選手と野村選手は、多くのボールをキャッチできたふたりのチャレンジャーを讃え、たくさんのサイン入りグッズを贈ってくれた。そして、今日の体験を胸にそれぞれの職場や学生生活に戻るふたりへメッセージを送る。

「おふたりがファイターズの試合を見るときには、少なからず僕たちのことを違う視点で見てくれると思うので、そういうところで活躍している姿を届けて、お仕事や学生生活において少しでも刺激といいますか、『あのふたりが頑張っているから自分たちも頑張ろう』と思ってもらえるくらい、1年通して活躍し続けることができたら」と野村選手。清宮選手はこう締めくくった。

「今日は“仕事”というかたちでこうやって関わらせていただいて、僕たちも本当に楽しかったです。おふたりの生活を少しでも楽しく、豊かなものにするのが、僕たちの“仕事”でもあるので、お互いの仕事場でより楽しんでいければと思います」

記念の集合写真(C)PLM
記念の集合写真(C)PLM

次はどこの球場へ!?

 今後もパ・リーグのキャンプ地にて行われたホームランキャッチの模様をお届けしていく。東北楽天・浅村栄斗選手の力強いホームラン性の当たりをキャッチできるのか? 千葉ロッテとオリックスは選手も参加者も悪戦苦闘? 埼玉西武と福岡ソフトバンクにはスペシャルゲストも……? 乞うご期待。

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