宇田川優希、山川穂高らがメンバー入り WBC出場予定選手が発表

パ・リーグ インサイト

2023.1.26(木) 19:30

山川穂高選手(左)と宇田川優希投手(右)(C)パーソル パ・リーグTV
山川穂高選手(左)と宇田川優希投手(右)(C)パーソル パ・リーグTV

 3月に開催される「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)に出場する侍ジャパン全30選手を発表。パ・リーグ6球団からは11名の選手がメンバー入りした。

2023WBC 侍ジャパン選出メンバー(C)PLM
2023WBC 侍ジャパン選出メンバー(C)PLM

 昨年日本一のオリックスからはすでに発表されていた山本由伸投手に加え、宮城大弥投手と宇田川優希投手が選ばれた。

 2年連続2桁勝利を挙げ、左のエースとして存在感を増す宮城投手は「侍ジャパンのメンバーに選んでいただき、とても光栄ですし、本当にうれしいです。日本代表としてのプレッシャーはありますが、しっかりと自分のピッチングができるように準備をして、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張りたいと思います」と話した。

 昨年7月の支配下登録から半年で日本代表入りとなった宇田川優希投手。150km/h台後半の速球とフォークを武器に急成長中の右腕は「メンバーに選んでいただいて、本当に驚きましたし、同時にとてもうれしく思います。トップチームはすごくレベルの高いところだと思いますが、自分の持ち味であるストレートとフォークで勝負していけるようにしっかりと準備して、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込みを述べた。

 また、昨年までオリックスの主砲であり、今季からメジャーリーグのボストン・レッドソックスに移籍する吉田正尚選手も代表入り。これまで首位打者を2度、最高出塁率も2度獲得。昨年の日本シリーズ第5戦で放った特大サヨナラアーチのように強振で確実に捉えるところが魅力。2021年の東京オリンピックでは3番に入り5試合で打率.350と、今回のWBCでも頼もしい存在だ。

 福岡ソフトバンクは甲斐拓也選手と近藤健介選手が先行発表されていたが、周東佑京選手もメンバー入り。勝負を分ける場面での代走起用がメインと考えられる。足のスペシャリストとして期待に応えたい。

 埼玉西武は源田壮亮選手と新たに山川穂高選手が選出。山川選手は昨年41本塁打で3年ぶり3度目の本塁打王、90打点で初の打点王に輝いた。侍ジャパンは2018年日米野球以来。一方、セ・リーグからも昨年56本塁打の村上宗隆選手(東京ヤクルト)、同30本塁打の岡本和真選手(巨人)と日本屈指のホームランアーティストが名を連ねている。

 東北楽天は松井裕樹投手が選ばれた。昨年は32セーブで3年ぶり2度目のセーブ王、通算セーブは197という絶対的守護神。侍ジャパンは2019年プレミア12以来。今回のメンバーで左腕はチームでは先発を務める投手が多く、松井投手が唯一の救援専門の左投げとなる。

 千葉ロッテは佐々木朗希投手がWBC初出場。完全試合を筆頭とする昨年の活躍、成長ぶりは言わずもがな。160km/hのストレート、キレのあるフォークで世界の強打者からどれだけ三振の山を築くか。なお、千葉ロッテは吉井理人監督が侍ジャパン投手コーチとして帯同する。

 北海道日本ハムは伊藤大海投手が東京オリンピックに続いて代表入り。昨年は先発だけでなく、中継ぎでも3登板し1セーブと器用さを発揮。その経験が今大会でも活きてきそうだ。

 伊藤投手は「WBCのメンバーになるために準備をしていたので、栗山監督から声をかけていただき大変うれしく、光栄に思います。小さいときから目指していた大会なので、世界一になるために、チームの力になりたいです。どんな場面でも投げられる万能な投手、プルペンにいて使い勝手のいい投手になれたらと思います。すごいメンバーが集まりますが、気持ちだけは負けないように自分らしさ全開で戦っていきます」とコメント。

 そして北海道日本ハムのOBでメジャーリーグのスーパースターとなったダルビッシュ有投手、大谷翔平選手も出場予定。NPBの選手たちとの結束が楽しみだ。

文・菊地綾子

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