ハキハキとした受け答え、心地いい関西弁、あるときには独特なワードセンスでくすりとさせ、またあるときには真っ直ぐに想いを伝える。ヒーローインタビューでいつもこのような振る舞いを見せてくれる、埼玉西武ライオンズ・栗山巧選手。

　パ・リーグ.comでは2014年以降の栗山選手のヒーローインタビューを視聴できる。そこで試合内容はさておき、「栗山巧らしい話術」という観点からオススメ回を選出してみた。「巧節」に耳を傾ければ、シーズンオフのパ・リーグロスが解消できるかも！？

パ・リーグ.comで栗山巧選手のヒーローインタビューを検索

お立ち台でファンとコミュニケーション！？

　まずは、ヒーローインタビューを通じてファンと対話しているかのような発言に注目してみた。

　代打で勝ち越しタイムリーを打った2018年4月20日。8回裏に6得点して試合をひっくり返した展開を受け、ライオンズファンの応援に感謝した栗山選手は「途中でもう帰らないでくださいね」。この言葉で “ これからもゲームセットまで見届ける！ ” と誓ったファンもいるのでは。

　続いては2021年9月7日のヒーローインタビュー。この日は栗山選手が2000安打を達成後、最初のホームゲーム。来場者へ記念にプレゼントされた「パインアメ」に引っ掛けて「僕のことを祝福しに来てくれたのか、パインアメが欲しくて来たのか…… すみません、冗談です」と場内を笑わせつつ「これからも止まらずに走って行きたいと思いますのでよろしくお願いします」と今後の活躍もファンに約束。硬軟まじえたトークはまさに「栗山巧節」。

　球団史上初となる本拠地通算1000安打をホームランで達成した2022年6月28日。「ゲームがある日は僕らは当たり前のようにゲームができていますし、この環境を整えてくれている球場スタッフのみなさんに感謝しています。これからもベルーナドームでヒットが打てるように頑張ります」。真っ直ぐな言葉に心を打たれる。

やっぱり栗山巧と中村剛也

　ライオンズの「骨と牙」こと、栗山選手と中村剛也選手。2人がそろった2018年9月17日のヒーローインタビューは、ライオンズファンなら何度でも見たいはず。照れくさそうにしながらも、同期コンビそろってのお立ち台に「うれしい」と笑顔を見せる姿は必見！

　これ以降、栗山選手と中村選手そろってのヒーローインタビューはないのだが、2020年7月26日に栗山選手が中村選手について言及するシーンがあった。

　この日は栗山選手が通算350二塁打を達成した試合。試合中盤には中村選手と栗山選手の連続二塁打で逆転した。「僕の前のバッター（中村選手）がものすごい二塁打を打ったので“俺もあんな打球を打ちたいなー”と思って思い切っていきました」と栗山選手。インタビュアーからは「長年積み重ねてきた今のお2人の関係性は？」という質問も。その答えはぜひ動画で。

文・菊地綾子

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