千葉ロッテ期待のドラ1右腕・佐々木千隼投手が前評判通りの活躍を初登板でいきなり披露。ルーキーの活躍などで今日も勝利を収め、開幕から4連敗と苦しんだ状況から一転、昨季覇者の北海道日本ハムに連勝し、カード勝ち越しを決めた。
佐々木千隼投手のプロ初登板、北海道日本ハム・斎藤佑樹投手の今季初登板ということもあり、平日の昼間にもかかわらず2万5842人の大観衆がZOZOマリンを訪れた。注目の的となった両者は斎藤佑投手が6回途中、87球、3失点と試合を作り、佐々木投手は5回、97球、5奪三振、1失点の投球で初登板、初勝利を飾った。
佐々木投手は初回、先頭の西川投手から外角への直球でいきなり空振り三振を奪取。続く、入団会見の際に対戦したい打者として挙げた大谷選手には四球を与えるも、3番・近藤選手を併殺に仕留めて無失点。上々の立ち上がりを見せる。
2回裏には井上選手の一打で援護点が入るも、直後の3回表に西川選手に適時打を許して同点に。その後は140キロ前後の切れのある直球に、手元で変化するスライダーとシンカーを織り交ぜて要所を締める投球。5回表の2死1,2塁のピンチを切り抜けた場面では、ガッツポーズも飛び出した。
「プロとしての第一歩でしたが、内容が全然ですね。ストレートが思うように投げられず、四球も多かった。反省、課題が多いマウンドでした」と佐々木投手は降板直後、冷静に今日の投球を振り返った。
新人の初登板ということを考えれば、十分すぎるほどの結果であったと言えるだろう。しかし、佐々木投手本人は今日の登板における反省点を挙げ、次回の登板をしっかりと見据えていた。
試合後にはナインと肩を組み、ライトスタンドの前で「We Are!」にも参加。そのまま、初めてのお立ち台にも上がった佐々木投手は「先輩方が打って下さり、勝ち投手にしてもらえてうれしいです」と初登板、初勝利の喜びを語った。
開幕直後こそ躓いたものの、本拠地での連勝でカード勝ち越しを決めた千葉ロッテ。涌井投手、石川投手の2枚は不動だが、ここに佐々木投手が安定した投球で加わることができれば、さらにチームの勢いは加速していくだろう。順番通りに行けば次回登板は来週の半ばごろと予想される。佐々木投手の次回の登板にも注目していきたい。
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