2022シーズンは41本塁打で3年ぶり自身3度目の本塁打王、および90打点で自身初の打点王を獲得した山川穂高選手。リーグを代表するスラッガーの球団別成績、そしてパ・リーグ5球団相手に放った印象的な本塁打を紹介する。
パ・リーグ各球団との対戦成績に目を向けると、北海道日本ハムのみ苦手としていたが、ほか4球団相手にはいずれもOPS.950以上と、驚異的な活躍を見せていた。なかでも「パーソル CS パ」ファーストステージで相対する福岡ソフトバンクには、OPS1.113と最も相性が良い。
ファイナルステージで待つオリックス相手にも、打率.288、OPS.986と主砲の役割を果たしているだけに、CSでも驚異的な存在となりそうだ。
ここからは、パ・リーグ5球団相手に放った印象的な本塁打を、各球団ごとに紹介していく。
オリックス第9回戦 5月1日・9号ソロ
1対1の同点で迎えた9回表の第4打席、ここまで3打席連続三振を喫していた山川選手が、3番手・ビドル投手の高めに入ったカーブを捉える。打球はレフトポール際に突き刺さる値千金の勝ち越しアーチとなり、自身の好調を示す一撃となった。
北海道日本ハム第8回戦 5月8日・14号3ラン
初回の第1打席に杉浦稔大投手から13号2ランを放ち、迎えた3回裏の第3打席。甘く入った高めのスライダーをはじき返すと、高々と舞い上がったボールは、レフトスタンドへ突き刺さる2打席連続の本塁打に。出場22試合で14本塁打と脅威のハイペースで本塁打を量産し、シーズン70本塁打の達成をも予期させた強烈なアーチだった。
東北楽天第11回戦 6月26日・23号2ソロ
0対0で迎えた4回表の第2打席、先発・早川隆久投手が投じた3球目、外角のカットボールを逆らわずにはじき返すと、打球はライトスタンドへ突き刺さる先制の23号ソロに。この一発で日本人選手最速となる通算200本塁打を達成、続く第3打席には、さっそく通算201本目のアーチを描いた。
千葉ロッテ第19回戦 8月7日・33号3ラン
4対2と2点リードで迎えた4回裏の第3打席、千葉ロッテ先発の森遼大朗投手の投じた6球目のスライダーを完璧に捉えると、打球はレフトポール際へ飛び込む。背番号「3」の山川選手が、 "3" 試合連続の "33" 号 "3" ランを放ち、 "3" づくめの一発となった。
福岡ソフトバンク第25回戦 10月1日・41号サヨナラ2ラン
優勝マジックを「1」とした福岡ソフトバンクを、本拠地・ベルーナドームで迎えた一戦。両軍共に先発投手が力投を見せ、1対1の同点のまま迎えた延長11回裏の第5打席、5番手・藤井皓哉投手のフォークをうまく捉えると、打球はレフトスタンドへ一直線。自身初のサヨナラ本塁打を、劇的な形で飾った。
文・村井幸太郎
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