ライオンズ投手陣を支えたベテランが最後のマウンド。十亀剣が今季最終戦に登板

パ・リーグ インサイト

2022.10.2(日) 20:37

埼玉西武ライオンズ・十亀剣投手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・十亀剣投手(C)パーソル パ・リーグTV

◇埼玉西武対北海道日本ハム 第25回戦(2日・ベルーナドーム)

 先月30日に今季限りの現役引退を表明した、埼玉西武の十亀剣投手が最終戦のマウンドに登板。打者1人を打ち取り、現役最終登板を終えた。

 引退選手特例で5月以来の昇格を果たした十亀投手は、2対4の7回表に辻監督からボールを手渡されてマウンドへ。迎えた石井一成選手を変化球を交えながら追い込むと、最後は142km/hの力強い直球で空振り三振。マウンド上では野手陣とも握手を交わし、本拠地につめかけたファンの拍手に応え、公文克彦投手と交代した。

 十亀投手は2011年ドラフト1位で入団。先発、中継ぎの両方で活躍し、4年目の2015年には自己最多となる11勝をマークした。今季は開幕一軍入りを果たしていたものの、5月からは登板がなく、12試合の登板にとどまっていた。今季の埼玉西武投手陣では内海哲也投手、武隈祥太投手が現役引退を表明。ライオンズ投手陣を支えたベテランがまた一人、マウンドに別れを告げた。

◇十亀剣投手 コメント
「率直にフォアボールでランナーを出さなくてよかったです。マス(増田投手)の個人タイトルがかかっていますし、ランナーを出さないようにと思ってマウンドに上がりました。やりたい事ができましたし、最後は自分のボールを投げる事ができました。11年間応援ありがとうございました」

◇十亀剣投手 通算成績
259試合 921.2イニング53勝50敗、防御率3.98、628奪三振

文・和田信

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