4番で終盤8回に決勝弾「三振を怖がってたらダメだと」
26日、福岡ソフトバンクの柳田悠岐が楽天戦で8回に12号決勝弾を放った。初回にも先制タイムリーを放つなど、4番の仕事をしっかりと果たした。
1点リードの7回、高谷裕亮の今季2本目の安打がホームランとなり、楽天を突き放したかに思えたが、8回にモイネロが連続被弾で同点に。その裏の攻撃は柳田から。ヤフオクドームのスタンドが期待するのは、もちろん勝ち越しの一発だ。
カウント2ボール1ストライクから則本昂大の113球目を振り抜くと、打球はセンターバックスクリーンのすぐ横に着弾した。
「(ちょこんと)当てにいかないようにとは思っていました。打ったのはカットボールですね。ちょっとつまったんで、フェンス直撃くらいかなと思ってました」
さらに「則本のボールがすごすぎて、そういう結果になったんだと思います。いや、ホントすごかったっす。(打つのは)なかなか簡単じゃない。もう1回打てと言われても打てないくらい。三振を怖がってたらダメだと思って打席に立ちました。(初回のタイムリーも)よく当たってくれたと思いますし、たまたまいいところに転がってくれただけ」と則本に敬意を示す言葉も並べた。
打ったのは2本の本塁打で同点にされた直後。「(モイネロが)同点のまましっかり抑えてくれての先頭(打者)だったので何とかしたい」。そんな気持ちが価値ある一発につながった。
この日は今宮健太の“神走塁"も見られたが、試合前のミーテングでは首脳陣から選手全員に「もう一度初心に戻って全力疾走をしよう」という話があったとのこと。柳田は「それは昨日、自分が走らんかったからです」とちょっと気まずそうに打ち明ける場面もあった。
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