逆転被弾の嘉弥真には猛省促す「1、2年目が行ったのならしょうがないけど…」
25日、福岡ソフトバンクは一時は3点をリードしながらも投手陣が失点を繰り返し、埼玉西武に手痛い逆転負け。2カード連続の負け越しとなった。
今季初めて柳田悠岐を4番に据えた打線が4回までに5点を奪ったが、投手陣が総崩れ。先発・中田賢一が5回までに3失点すると、6回から登板した二保旭が2失点、嘉弥真新也が1失点。この6点はすべて2死からの失点だ。さらに、7回には加治屋蓮が3失点。5番手の岡本健は無失点に抑えたものの、9回には田中正義が3失点で今季ワーストタイの12失点となった。
「もったいないね。来てくれているファンの人に申し訳ない試合だったと思います」と工藤公康監督。6回に嘉弥真が逆転弾を許したシーンについて「バッターをなめているというわけじゃないけど、長打を防ぐ方法なりボールから入るなりね。1、2年目(の投手)が行ったんだったらしょうがないけど……もう1回反省して、自分が何のためにマウンドに上がっているのかを頭の中でしっかり作って投げてもらわないと。今日だけではないんでね」と猛省を促した。
さらに3連投となった加治屋については「しっかりここまで投げてきている。本当は勝っているところで行かせたかったけど、1点差なら返せると思って行ってもらいました」と語ったが、それが思わぬ誤算となった。
「自分のやるべきことをしっかりやらないと、相手も必死に打ちに来ているんだから。今日はそこが気持ち的に負ける形になってしまったと思います。まだ3試合続くんでね、先発1イニングでも長く投げていかないと、リリーフ、リリーフとなってしまうともたない。投手全体で士気をしっかり上げてもらって、また明日からがんばります」
終始、投手陣に対する怒りを押し殺すように小さな声で取材に応じた工藤監督。打撃陣は5点を奪ったとはいえ、6回の拙攻が流れを大きく変えたことも事実。投手陣だけでなくチーム全体で気持ちを切り替えていかないと、獅子の尻尾はさらに遠のいていくだろう。
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