#63／1998年6月15日生まれ
190cm・90kg／右投右打

　福井・敦賀気比高校から2016年ドラフト6位で入団。高校時代には2年次、3年次の甲子園で登板経験があり、3年春のセンバツでは完封勝利を挙げるなど、1学年先輩でエースだった埼玉西武・平沼翔太選手から受け継いだチームにおいて主戦投手として活躍を見せた。

　プロ入り後は、1年目からウエスタンで23.1回を投げて2勝1敗の成績を残すと、2年目にはローテーション投手として20試合に登板。100.1回を投げてファームの規定投球回に到達するなど、先発投手として着実にステップアップを果たしていった。

　大きな期待が寄せられた3年目の2019年だったが、試合中に右肘を負傷。トミー・ジョン手術を受けることになるとともに、オフには支配下から育成契約への移行を経験することとなった。それでも翌2020年10月に実戦復帰、約1年ぶりの登板にもかかわらず最速150km/hを計測するなど、順調な回復具合をアピールし、同年オフに再び支配下へ返り咲いた。

　2021年は開幕一軍こそ逃したものの、4月に初めて一軍に昇格すると、5月1日にプロ5年目で初登板を果たした。そして夏場以降は先発ローテーションの一角として奮闘し、9月29日の千葉ロッテ戦では待望のプロ初勝利もマーク。日本シリーズでも好投するなど、飛躍の足がかりとなるシーズンとなった。今季は開幕ローテーションに加わり、1年間一軍の舞台で投げ続けたい。

【2021年一軍成績】
9試合 2勝2敗0H0S 39回 29奪三振　防御率3.69 WHIP1.33

文・和田信

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