ドラフト2位ルーキー・野口、同4位・渡部、同5位・池田がそろって快音
連覇を目指すオリックスは宮崎での春季キャンプを終え、1日・千葉ロッテとのオープン戦から開幕1軍を賭けたサバイバルが始まった。そんな中、1軍に同行する“ルーキートリオ”が猛アピールを続けている。
本拠地・京セラドームに戻っても、勢いは止まらなかった。この日の試合ではドラフト4位・渡部遼人外野手(慶大)が「2番・左翼」、同2位の野口智哉内野手(関大)が「7番・三塁」でスタメン出場。渡部は3回の第2打席で体勢を崩されながらも技ありの右前打、野口も2回の第2打席で右前打を放ち共にOP戦2試合連続安打をマークした。
さらに同5位の池田陵真外野手(大阪桐蔭)も3回に代打で出場。千葉ロッテ・石川から狙いすましたかのように初球を叩き右前打を放った。キャンプでの紅白戦、練習試合、そしてオープン戦と3人のルーキーは試合を重ねるごとに結果を残している。
チームの現状は外野では2年連続で首位打者に輝いた吉田正、本塁打王(32本)でブレークした杉本が当確。渡部と池田は残り1枠を昨季1番に定着した福田や後藤、小田、佐野皓らと争う形になりそうだ。内野を見ても紅林は遊撃が濃厚だが、三塁候補の宗が上半身の状態不良で出遅れており、内野全ポジションを守れる野口にチャンスは十分にある。
チームでは2011年の駿太(現・後藤)以来となる高卒新人野手の開幕スタメンの期待がかかる池田は「何回も対戦している投手じゃないので新鮮な気持ちを持って向かっていく。(高校生と)投手のレベルが違う。そこの対応もしっかりしないと打てない。いっぱい球を見て、力負けしないように」と語る。
固定概念に捉われない選手起用で昨季は25年ぶりのリーグ優勝を果たした中嶋監督。オープン戦2連勝も「もちろん、それはいいと思いますが。内容の方が……、そっちの方が重きですかね」と語り、今後も戦力を見極めていく方針。好スタートを切った3人のルーキーたちは、どこまで食らいつけるのか注目だ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
記事提供: