佐々木朗希〜「令和の怪物」の本領発揮へ。登板を重ねるごとに凄みを増す球界のエース候補~(千葉ロッテマリーンズ)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト
2022.3.1(火) 17:00
佐々木朗希(ささき・ろうき)/投手
#17/2001年11月3日生まれ
190cm・85kg/右投右打
大船渡高校から2019年のドラフト1位で千葉ロッテに入団。足を高く上げる特徴的なフォームから繰り出す160km/hを超える速球、落差の大きい変化球を駆使して敵打線を翻ろう。登板を重ねるごとに成長を遂げる未来のエース候補だ。
2019年の岩手県大会では、高校野球史上最速タイの160km/hをマーク。高校日本代表の紅白戦では非公式ながらも163km/hを記録し、「令和の怪物」と称されるなど世間の注目を浴びた。ルーキーイヤーは、二軍でも実戦登板はせず、肉体強化に専念した。
プロ2年目の2021シーズンは、ついに一軍のマウンドへ。5月16日の埼玉西武戦にプロ初登板すると、5回107球6安打2四球5奪三振4失点(自責点2)。そして2度目の先発となる5月27日の阪神戦でプロ初白星を挙げた。その後は、先発ローテーションの一翼を担い、チームの優勝争いに貢献。11試合3勝2敗68奪三振、防御率2.27の成績でシーズンを終えた。
昨季終盤に優勝争いをしたオリックスとの直接対決では、プレッシャーをものともしない安定した投球で宮城大弥投手に投げ勝つなど、持ち前の強心臓、勝負強さも光った。3年目となる今シーズンは、春季キャンプ初日からブルペン入り。開幕ローテーションを目指して調整を続ける。シーズンを通した活躍を見せれば、チームの優勝はもちろん、個人タイトル獲得も夢ではない。20歳を迎えた希望の星が、新たな時代の幕開けを告げる。
【2021年一軍成績】
11試合3勝2敗 63.1回 68奪三振、防御率2.27 WHIP1.06
文・下村琴葉
佐々木朗希投手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・千葉ロッテに51年ぶりの優勝マジック「9」が点灯! 佐々木朗希が6回0封で3勝目
2021年10月14日。対オリックスの今季最終戦の先発を務めたのは佐々木朗希投手だった。毎回のように走者を背負いながらも、直球と変化球を巧みに操り相手打線を翻ろう。6回無失点と天王山で仕事を果たし、チームに51年ぶりの優勝マジック「9」を点灯させた。
・8月以降は防御率1.22、奪三振率10.70。佐々木朗希が見せた劇的な“進化”の理由とは?
プロ2年目の2021シーズンに「パーソル CS パ」の開幕投手を務めるなど、飛躍の1年を過ごした佐々木朗希投手。記事内では、「セイバーメトリクスで用いられる各種の指標」「月別の成績」「バッテリーを組んだ捕手ごとの数字」の3つの観点で右腕の投球に迫っている。
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