ポジションのシャッフルも「新鮮だし、真新しい気持ち」
北海道日本ハムの万波中正外野手が“ビッグボス流”を吸収し、見事に順応している。19日の千葉ロッテとの練習試合では、試合前に一塁ベンチで行われたガラポン抽選で打順を決定。練習中にオーダーが分からないのは異例だが「慣れちゃってますね。それが当たり前になりつつある。今日はどんな風に発表されるのかなって」と楽しんでいるようだ。
ガラポンでは選手が一喜一憂し、ベンチは大盛り上がり。「めっちゃ楽しいですね。あまりに新鮮。野球始めたときの気持ちでと常々ボスは言っていますけど、意識しなくてもそんな気持ちになっちゃう。そんな日々を送れている」。万波も少年時代のように純粋に野球を楽しんでいる。
20日は予定されていた楽天との練習試合が雨天中止。アメリカンノックを受けるなどみっちり体をいじめ抜いた。実戦で三塁の守備に就く守備のシャッフルもあったが「プロに入って決まったポジションをやるのが普通になっていた。それが今までと違った形で行われているので、見ている皆さんと近いような気持ちだと思います。僕らも新鮮だし、真新しい気持ちで守れているのかなと思う」と目を輝かせた。
ビッグボスからの期待も高く、日々多くのアドバイスを受けている。守備では捕ってからの速さ、打撃では高く構えて立つことといった多くの“イズム”を吸収。「まだオーラの出し方は教わってないのでそこはこれから」と笑った。
「とにかく結果と内容に尽きると思う。守備にしても打撃にしても、ホームで刺せなくても良い球を投げるとか、ヒットにならなくてもなるべく良い形で終えるとか、そういったところを求めながらやっていきたい」。プロ4年目は「本当に刺激的」という毎日の先に、定位置奪取を見据えている。
(町田利衣 / Rie Machida)
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