中村晃自身は順調な調整「数値は野球人生で今1番いい」
11日に「福岡工大FITスタジアム」で行っている自主トレを報道陣に公開した中村晃外野手。栗原陵矢外野手らとランニングや打撃練習などで汗を流した2014年の最多安打打者は「今の段階で体の数値的にはいい状態。数値は野球人生で今1番いい。実際の野球との関係性は難しいですけど、それがいいに越したことはない」と、順調な調整ぶりを感じさせた。
2014年に打率.308、176安打でタイトルを獲得した中村晃。2016年、2017年は全試合に出場し、2018年にも打率.292をマークしたが、2019年に自律神経失調症を患って戦列を離れると、一昨季、そして昨季と本来の成績を残せなかった。
復活を目指す今季に向け、昨季終了直後からトレーニングを継続。「一度落としてしまうとパフォーマンスを上げるのに時間がかかった」との反省から、ランニングやウエートトレーニングに取り組んできた。その成果か12月中も体の変化はなし。それどころか、32歳にして「食べて飲んでして脂肪がつくかと思ったけど、測ってみたら1番良かった」と、キャリア最高の肉体に仕上がっているよう。
そんな、経験も実績も豊富な中村晃が「このメンバーの中で1番凄い。どういう選手になるか楽しみですね」と評した人物がいる。今年から“チーム晃”に参加している21歳の渡邉陸捕手だ。2018年の育成ドラフト1巡目で神村学園から入団した身長187センチの大型捕手。昨季途中に支配下昇格を勝ち取った“打てるキャッチャー”候補だ。
シュアなバッティングが評価されていた渡邉。まだ1軍の出場経験はないものの、自主トレを共に行う中で、中村晃もポテンシャルに注目。「身体能力がすごく高いな、と思います。バットを振る力、投げる肩の強さはこのメンバーの中で1番凄い。それを野球にどう生かせるかじゃないかなと思います。どういう選手になるか楽しみですね」と、期待の大きさを口にしていた。
また、柳町のことも「逆方向に飛距離が出ますし、練習を見ていてもコンタクト能力が高い。楽しみな選手。若いのでレギュラー取れると思います」と太鼓判。自身もレギュラー再奪取へ向けて、2022年は勝負の年。師匠は復活を、栗原、柳町、渡邉の“弟子たち”もそれぞれの目指すべきところへ。師弟は各々の想いを胸に、新たな1年をスタートさせている。
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