11月6日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと東北楽天の「パーソル CS パ」ファーストステージ第1回戦は、5対4で千葉ロッテがサヨナラ勝利を飾った。
初戦を託された千葉ロッテの先発・佐々木朗希投手は、初回から圧巻の投球を見せる。1番・山崎剛選手、2番・岡島豪郎選手を難なく打ち取ると、3番・浅村栄斗選手に対してプロ入り最速の159kmの速球で見逃し三振を奪い、3者凡退に抑える立ち上がりを披露。2回表に自身の悪送球で1点を失うと、3回表には連打を許して2死満塁のピンチを背負う。しかし、鈴木大地選手から空振り三振を奪い、追加点を許さない。
打線は3回裏、東北楽天の先発・則本昂大投手を打ち崩す。荻野貴司選手、中村奨吾選手の安打などで1死満塁の好機を演出すると、レアード選手が2点適時打を放ち、勝ち越しに成功。さらに1死1、3塁から安田尚憲選手に犠飛が飛び出して3対1と、リードを2点に広げる。
援護を受けた佐々木朗投手は、4回表を3者凡退に抑えると、以降も球威は衰えることなく走者を背負いながらも無失点で切り抜け、6回96球4安打10奪三振2四球1失点の内容で降板する。
3対1で迎えた7回表、この回からマウンドに上がった国吉佑樹投手が3四球を与えて2死満塁とすると、3番手・唐川侑己投手が島内宏明選手に走者一掃の適時二塁打を浴び、3対4と逆転を許す。しかし、このまま終わる千葉ロッテではなかった。8回裏、途中出場のエチェバリア選手が1号ソロをレフトスタンドにたたきこみ、4対4。豪快な一発で試合を振り出しに戻す。
9回表は益田直也投手が2番から始まる打順を3者凡退に封じて流れを引き寄せると、最終9回裏に1死2塁から代打・佐藤都志也選手がサヨナラ打を放ち、5対4で試合終了。
勝利した千葉ロッテは、佐々木朗投手が球団史上初、パ・リーグ史上12度目のCSでの2桁奪三振を達成する快投を披露。一時は逆転を許すも、最終回に佐藤選手が勝負強さを発揮して勝利につないだ。一方、敗戦した東北楽天は、先発・則本投手が4回73球6安打3失点。打線も粘りを見せるが、救援陣がリードを守りきれなかった。
123456789 計
楽 010000300 4
ロ 003000011X 5
楽 則本昂大-安樂智大-西口直人-酒居知史-松井裕樹-●宋家豪
ロ 佐々木朗希-国吉佑樹-唐川侑己-佐々木千隼-○益田直也
文・下村琴葉
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