コロナ禍により日本に来る海外旅行客もめっきり減って久しいが、去る10月9日、台湾の桃園国際棒球場では、同球場を本拠地とする楽天モンキーズの試合にあわせて日本物産展イベントが行われ、日本各地の自治体もPRブースを出展した。
楽天モンキーズの礒江厚綺氏は、
「日本の観光・名産品を台湾の皆さんに紹介するために、このようなイベントをかねてより定期的に行っています。台湾人は日本に旅行に行くのが好きな人が多いですが、コロナ禍になってからはなかなか海外旅行に行くことにできずにいるんです。来場されたお客様も皆さんいろんなブースに興味を持っていただいてとてもうれしいです」と話す。
この日は、日本と台湾を結ぶ定期便を多数持つタイガーエア台湾とのコラボイベントデー。
タイガーエア台湾の客室乗務員がダンスを披露したり、スタジアムにあるタイガーエア台湾のミニ飛行機に本物のパイロットが登場したりと、この日ならでは趣向を凝らしたイベントが行われた。
また、この日は、タイガーエア台湾や桃園市と関わりの多い自治体を中心に、秋田県、岩手県、茨城県、三重県、岡山県、鳥取県、島根県、高知県、佐賀県、長崎県、また桃園市の姉妹都市や友好都市である千葉県、香川県、宮崎県、成田市、加賀市など日本の地方自治体がPRブースを出展。
各県の観光魅力、特産品のPRを実施し、どのブースも来場者でにぎわっていた。
来場者に話を聞くと「今日はにぎやかですね。今は海外旅行はいけませんが、気分だけでも日本に来れたみたいで幸せです。思えばこの数カ月こんなイベント来たことなかったですね」と語った。
今回、秋田県、鳥取県ブースを担当している日盟国際総経理のJOY氏によると、「コロナ禍でイベントが相次いで中止になりましたので、今回タイガーエア台湾と楽天モンキーズのイベントに参加でき、とても感謝しております。多くの方が来場され、活気に溢れていて、私もエネルギーをもらいました。とても貴重な機会に秋田県、鳥取県の魅力を充分に発信することができました。コロナ禍の一日も早い収束と、日台間の相互往来回復しますように。それに、台湾と日本の野球の交流も盛んになるといいですね」とコロナ後への期待を語った。
また、タイガーエア台湾董事長の陳漢銘氏にも話を聞いた。「楽天モンキーズと日本各地の自治体のおかけで、今回のイベントはスムーズに終えることができ、心より感謝申し上げます。これからも更に多くのコラボレーションができることを楽しみにしています」
再び楽天モンキーズ礒江氏。
「今後台湾と日本の間の人の往来が再開して、海外旅行の選択肢が現実的にでてきたときに、日本行こうかなそれとももうちょっと待とうかなと迷う方がいるかもしれないじゃないですか。こういったイベントをやることで、少しだけ背中を押してあげられたり、行く場所を選ぶときの参考になったりしたらうれしいですね」
スタジアム収容人数の上限が25%から50%に引き上げられた台湾プロ野球。
この日の試合は、8月にリーグ戦が再開された後では最大となる4000人超が観戦、こういった自治体などの取り組みが実を結んで台湾と日本との往来が再度活発になる日が待たれる。
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