バント成功率100%
千葉ロッテのドラフト2位ルーキー・藤岡裕大選手は、2番という役割をきっちりこなしている。
5月7日現在、打率こそ.229だが、犠打、進塁打と貢献度はかなり大きい。犠打は今季ここまで8個記録しているが、成功率は100%。ZOZOマリンスタジアムで行われる試合前練習では、マシンを相手に1球、1球確認するように丁寧に犠打練習を行っている成果の賜物だ。
藤岡裕選手は「前を打つ荻野さんも足が速いのでコースにきっちりというよりは、まずは打球を殺してという意識です」と犠打を行っている。
4月28日に行われた北海道日本ハム戦でも、得点こそ結びつかなかったが、5回の攻撃で先頭の1番・荻野貴司選手が安打で出塁すると、続く藤岡裕選手はきっちり初球で送りバントを成功させた。
進塁打の意識はないが次につなぐ
藤岡裕選手は「そんな進塁打を打とうという強い意識はないですけど」と話すが、2番打者として時に進塁打で犠牲になることもある。
3月30日の楽天戦では、5回1死1塁の第3打席、1塁走者の荻野貴選手が盗塁に成功し1死2塁となると、藤岡裕選手は2ストライク後、簡単に打ち取られずファウルで粘った末に一ゴロで荻野貴選手を3塁に進め、中村奨吾選手の適時打につなげた。
その後も、ランナーが得点圏にいる時は、走者を進めることを意識した打撃が目立つ。藤岡裕選手は「次につなごうというのは意識しています。ヒットを打ちにいった中での結果。いい結果を求めたうえで、そういう結果になっているので次につながるかなと思います。それが点につながればいいかなと思います」とチームの勝利のため、自己犠牲を厭わない。
打って次につなぐことも…
もちろん4月29日の北海道日本ハム戦の初回無死2塁の第1打席のように、思いっきり引っ張り、右安で好機を広げ、中村奨吾選手の適時打につなげることもある。
4月29日の北海道日本ハム戦では、1点を追う6回2死1,2塁から「チャンスでしたし何とかしたかったです」と西村天裕投手が投じた150キロのストレートを思いっきり引っぱり、逆転となる適時三塁打を放った。
犠打、進塁打、打ってつなぐ、そして決める。新人ながら2番で出場を続ける藤岡裕選手は、今や千葉ロッテに欠かせない存在だ。
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