7月8日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと楽天の第14回戦は、1対1で引き分け。両軍投手陣が粘りを見せ、決着つかずに終わった。
オリックスの先発は山崎颯一郎投手。長身を生かした角度のある直球を主体に、相手打線を抑えていく。プロ初先発の山崎颯投手を援護したい打線だったが、楽天の先発・岸孝之投手に対し3回裏、4回裏とチャンスをつくるも得点できず。両軍無得点のまま、試合は4回の攻防を終えた。
山崎颯投手は5回表に四球で走者を出しながら、続く打者を併殺にしとめて無失点で抑える。5回81球、3安打3四死球2奪三振無失点と上々の内容でマウンドを降りた。すると5回裏、オリックスは先頭の8番・若月健矢選手が2号ソロを放ち、ついに均衡を破る。
先制直後の6回表、登板した2番手・村西良太投手は浅村栄斗選手の9号ソロを浴びると、なおも1死1、2塁として降板。代わってマウンドに上がった山田修義投手はこのピンチをしのぎ、続く7回表も3者凡退に打ち取った。
8回表は澤田圭佑投手が2三振を奪うなど安定した投球でつなぐと、9回表は富山凌雅投手が登板。得点圏に走者を置きながらも無失点に抑えたが、9回裏は楽天の守護神・松井裕樹投手を捉えられず。終盤は両軍救援陣の好投により、試合は1対1のまま引き分けとなった。
オリックスは先発・山崎颯投手が5回無失点の好投。若月選手の一発で先制するも同点とされ、山崎颯投手のプロ初勝利はお預けとなった。一方の楽天は先発・岸孝之投手が2016年9月27日以来となる炭谷銀仁朗選手とのバッテリーで、6回5安打1四球3奪三振1失点。打線は先制された直後に浅村選手のソロ本塁打で追い付いたが、勝ち越しのチャンスを生かしきれなかった。
オリックス・山崎颯投手は「初回のマウンドに上がった時は、思っていたよりも緊張はしなかったですし、初登板の時に比べれば周りも見えていて、いい集中力で投げることができた。全体的にまだまだ足りていない部分が多いと思うので、もっといいピッチングができるように、しっかりと自分の課題に取り組んでいきたいです」とプロ初先発を振り返った。
123456789 計
楽 000001000 1
オ 000010000 1
楽 岸孝之-酒居知史-宋家豪-松井裕樹
オ 山崎颯一郎-村西良太-山田修義-澤田圭佑-富山凌雅
文・丹羽海凪
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