3月5日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと阪神のオープン戦は、4対0で阪神が勝利。阪神がオープン戦初戦を勝利で飾った。
福岡ソフトバンクの先発・石川柊太投手は初回、「3番・左翼手」で先発出場したドラフト1位ルーキー・佐藤輝明選手に1号ソロを浴び、先制点を献上。続く2回表にも、サンズ選手の1号ソロで追加点を許したが、その後は走者を出しながらも無失点で切り抜け、5回途中で降板。4.2回を投げて4安打2四球2失点と、自身初の開幕投手を務めるシーズンに向け、やや課題を残す投球となった。
追いかける展開となった福岡ソフトバンク打線。先制された直後の1回裏、阪神の先発・西勇輝投手から2死満塁のチャンスを作るが、松田宣浩選手が遊飛に倒れて無得点に。4回裏にも無死1、3塁と得点圏に走者を置いたが、ここも阪神の2番手・藤浪晋太郎投手が踏ん張り、得点を奪えず。あと一本が出ない苦しい展開が続く。
2対0と阪神がリードした状態で試合が進む中、6回表からマウンドに上がった福岡ソフトバンクの3番手・大竹耕太郎投手が圧巻の投球を見せた。3イニング連続で3者凡退に抑える好投で援護を待つが、打線は沈黙したまま。9回表に登板した岩嵜翔投手が無死満塁のピンチから2失点を喫すると、野手陣も最後までホームベースを踏めず。4対0で阪神が勝利した。
勝利した阪神は、初回にホームランで先制、9回表には犠飛と適時打で追加点を挙げるなど上手くつながった打線に加え、要所を締める投手陣の粘りが光った。一方敗れた福岡ソフトバンクは、直近の2試合で18得点と好調だった打線が散発5安打と沈黙。四球などで作った得点機でのダブルプレーも響き、完封負けで連勝がストップした。
123456789 計
神 110000002 4
ソ 000000000 0
神 ○西勇輝-藤浪晋太郎-馬場皐輔-小野泰己
ソ ●石川柊太-津森宥紀-大竹耕太郎-岩嵜翔
文・吉村穂乃香
関連リンク
記事提供: