2021年シーズンを占う春季キャンプが2月から本格的にスタート。各球団が優勝に向けて励み、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられる。「パーソル パ・リーグTV」では新たなシーズンへ、ひたむきに白球を追いかける選手たちの奮闘ぶりをお届けする。
今回は千葉ロッテ、オリックス、福岡ソフトバンクの春季キャンプ見どころをご紹介。新人からベテランまで、奔走する選手たちに画面越しから大きな声援を送ろう!
☆北海道日本ハム、楽天イーグルス、埼玉西武のキャンプ見どころはこちら!
千葉ロッテマリーンズ
一軍、二軍ともに沖縄・石垣島で実施。一軍は2月1日から同12日まで、二軍は2月1日から同25日まで行う予定だが、感染予防の観点から無観客で実施することが決定している。春季キャンプには福岡ダイエー、福岡ソフトバンクで活躍した松中信彦氏が臨時コーチとして招かれる。
千葉ロッテは春季キャンプから若手の成長に目が離せない。昨季、4番を務めた安田尚憲選手やブレイクを果たした藤原恭大選手、和田康士朗選手らが一軍でキャンプを迎える。新人はドラフト1位の鈴木昭汰投手を含めた3名が一軍メンバーとなった。
昨季は一軍に帯同しながらも登板はなく、土台を築く作業に徹した最速163km/h右腕・佐々木朗希投手は2年連続で一軍スタートをきる。昨春キャンプは最終日にブルペンに登場したが今年はキャンプ前半からその剛速球が見られそうだ。
オリックス・バファローズ
Aグループは2月1日から同28日まで宮崎市清武総合運動公園(SOKKENスタジアム)、Bグループも同日程で宮崎市清武総合運動公園の清武第2野球場で実施する。育成や故障者が中心となるCグループは2月1日から同14日までオセアンバファローズスタジアム舞州で行ったあと、同16日から宮崎入りする予定だ。緊急事態宣言が解除されるまでは無観客で実施する。
今春キャンプではレギュラー争いに拍車がかかる。持ち味を生かしで躍進を遂げた太田椋選手や佐野皓大選手ら若手は、さらなるアピールでレギュラーの座をつかみ取ることができるか。故障や不調などで思うような成績が残せなかった主力が春季キャンプでどこまで仕上げられるか、巻き返しを狙う選手たちの動向にも気になるところだ。
さらにジョーンズ選手やモヤ選手、ヒギンス投手など上位進出に欠かせない強力外国人選手たちが見せる桁違いのプレーの数々は中旬のライブ配信でも見応え十分だろう。加えてキャンプから中嶋聡監督の手腕に注目が集まりそうだ。
福岡ソフトバンクホークス
福岡ソフトバンクはA組B組とも、2月1日から同28日まで宮崎市・生目の杜運動公園で実施。参加する関係者全員のPCR検査や無観客など感染防止対策を徹底して行う。
圧倒的な強さの根源である主力、タイトルホルダーの選手たちに対して若鷹がどれだけアピールできるか注目だ。『最優秀選手』に輝いた柳田悠岐選手や、『最多勝』の千賀滉大投手、石川柊太投手を筆頭に投手、野手ともに層が厚い。
そんな中で昨季は周東右京選手や栗原陵矢選手など、一軍で活躍を果たした若手も多かった。春季キャンプでは多くの若手にチャンスがめぐる。昨季は一軍出場なしも、ファームで好成績を残した佐藤直樹選手など、大きな可能性を秘める将来性豊かな原石たちの躍動にを寄せる。2月6、7日の配信から20、21日の配信で王者がチームをどこまで “鷹く” 作りあげてきたか確認ができるかもしれない。
文・岡絃哉
記事提供: