2021年シーズンを占う春季キャンプが2月から本格的にスタート。各球団が優勝に向けて励み、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられる。「パーソル パ・リーグTV」では新たなシーズンへ、ひたむきに白球を追いかける選手たちの奮闘ぶりをお届けする。

　それに先立ち、2回に分けて各球団の春季キャンプの見どころをご紹介。新人からベテランまで、奔走する選手たちに画面越しから大きな声援を送ろう！

北海道日本ハムファイターズ

　一軍は2月1日から3月1日まで沖縄・名護市のタピックスタジアム名護（名護市営球場）で実施する。ファームは2月1日から同26日まで国頭村のかいぎんスタジアム国頭で行う。

　今春キャンプは若手の台頭に期待がかかる。昨季一軍で経験を積んだ清宮幸太郎選手や野村佑希選手選手を筆頭に、可能性を秘めた若手がアピールに励む。さらに即戦力として期待される新人の伊藤大海投手や五十幡亮汰選手など、4選手の活躍にも注目。絶好のアピール舞台となる7日の紅白戦は見逃せない。

　投手陣は有原航平投手が抜けた穴を誰が埋めるのか、熾烈な争いが見られそうだ。一方の野手は昨季、守備での綻びが目立った。春季キャンプでディフェンスを磨き、得点力と共に力をつけられるか。

東北楽天ゴールデンイーグルス

「フォーティーセブン　スプリングキャンプ2021」は一軍が2月1日から同22日まで沖縄・金武町の金武町ベースボールスタジアムで、二軍は2月1日から同21日までうるま市の具志川野球場で行われる。

　新人はドラフト上位4名が一軍メンバーに選出されている。注目は4球団が競合した最速155km/h左腕・早川隆久投手だ。存分にアピールが出来れば課題の先発ローテーションに厚みが増し、球団左腕初のシーズン10勝にも期待がかかる。キャンプ後半には登板も予定されているので配信予定の13日、18日のマリーンズ戦、20日のファイターズ戦で早くも即戦力左腕が見られるかもしれない。昨季の課題としてあげられた終盤の継投が確立するか、中継ぎ陣の奮闘にも注目だ。

　今春のキャンプは一軍と二軍の球場が近いため、激しい入れ替えが予想される。若手、ベテラン関係なく生き残りをかけたサバイバルに、緊張感あふれる練習試合、そしてMLBから古巣に戻ってきた田中将大投手の動向も見逃せない。

埼玉西武ライオンズ

　A班は2月1日から同21日まで宮崎・日南市の南郷中央公園で実施する。B班は2月1日から同4日までファーム本拠地のCAR3219フィールドで行ったあと、高知に移動して2月6日から同24日まで高知県立春野総合運動公園で行う。

　序盤から熾烈なレギュラー争いが期待されるためキャンプ初日から見逃せない。昨季、プロ初先発初勝利を挙げた浜屋将太投手や一軍で本塁打を放っている高木渉選手など2020年シーズンで頭角を現した若手の白熱したプレーが見られそうだ。2000安打達成が期待されるベテラン・栗山巧選手の動向にも注目が集まる。ブルペンは若手からベテランまで個性豊かな投手陣が盛り上げてくれそうだ。

　第1クール第2クールと徐々に厳しさが増して実戦練習も増えていく中で、開幕一軍とレギュラーを勝ち取る選手は誰なのか一日たりとも目が離せない。リーグ制覇奪還に向けて日々奮闘する埼玉西武ナインの春季キャンプを「パーソル パ・リーグTV」も毎日逃さず配信する。2月27、28日に予定されている千葉ロッテとの練習試合も新シーズンを占う上で重要な試合になるだろう。

文・岡絃哉