12月18日、第49回 三井ゴールデン・グラブ賞が発表された。各ポジションの受賞選手とコメントは以下の通り。
◆投手
【福岡ソフトバンク】千賀滉大投手 #41
18試合 11勝 6敗 121回 149奪三振 防御率2.16 守備率1.000
千賀投手は2年連続2度目の受賞。チームを3年ぶりのリーグ優勝・4年連続の日本一に導く投球で、『最多奪三振』、『最優秀防御率』、『最多勝』の三冠に輝いた。
◆捕手
【福岡ソフトバンク】甲斐拓也選手 #19
104試合 289打数 61安打 11本塁打 33打点 43四球 打率.211 出塁率.317 守備率.997
甲斐選手は4年連続4度目の受賞。今季も正捕手として福岡ソフトバンクの投手陣をけん引し、捕手リーグトップの守備率.997を記録した。昨年と比べ捕逸数も大に改善。優れた盗塁抑止力も光りチームの柱となった。
◆一塁手
【北海道日本ハム】中田翔選手 #6
119試合 440打数 105安打 31本塁打 108打点 55四球 打率.239 出塁率.320 守備率.989
中田選手は2年ぶり4度目の受賞。今季63試合に一塁手で出場すると、9月には精度の高いロンググラブトスをみせるなど、打撃だけでなく守備でもレベルの高さを披露した。
「ゴールデン・グラブ賞は毎年取りたい賞と思っていますし、選んでいただけて本当にうれしく思います。派手なプレーはできないですけど、他の野手の送球が少しそれても何事もなかったかのようにカバーしたいという気持ちは強いです。これからも集中して堅実な守備をしていきたいです」
◆一塁手
【福岡ソフトバンク】中村晃選手 #7
100試合 362打数 98安打 6本塁打 50打点 39四球 打率.271 出塁率.341 守備率.992
中村選手は今回が初受賞。今季は左膝痛で出遅れたものの、出場100試合のうち60試合に一塁手で出場し、鋭い打球判断で高い守備力をみせた。
◆二塁手
【埼玉西武】外崎修汰選手 #5
120試合 433打数 107安打 8本塁打 43打点 54四球 打率.247 出塁率.335 守備率.992
外崎選手は今回初受賞となった。今季は110試合に二塁手で出場し守備率、捕殺数、併殺数で二塁手リーグトップをマーク。失策数も昨年の14から大きく減らして5失策と安定感が増した。
「三井ゴールデン・グラブ賞を取れればいいな、取りたいなと思っていたので、受賞を聞いて、びっくりした気持ち、うれしい気持ちでいます。特に『この守備』という印象はないのですが、今年を振り返ると毎試合毎試合、波なく守備をこなせたのではないかと思います。外野での守備機会もありましたが、視線や向きが変わるので難しさを感じることもありました。内外野はそれぞれ別物と感じるなかで、この賞を取ることができたのは一つの大きな自信になったかと思います」
三塁手
【楽天イーグルス】鈴木大地選手 #7
120試合 478打数 141安打 4本塁打 55打点 46四球 打率.295 出塁率.363 守備率.978
鈴木選手は3年ぶり2度目の受賞(過去に二塁手で受賞、三塁手としては初)。新天地で迎えた今季、三塁手としては88試合出場にとどまったが、守備率では三塁手トップの.978を記録し確実なグラブさばきをみせた。
「ゴールデン・グラブ賞に選んでいただき、うれしく思います。今年はコロナでお客さんが球場に来れない日が続きましたが、そのなかで守備でチームの流れを変えるプレーができたと思います。来年もたくさん練習をして、ファンの皆様に感動を与えられるような守備をお見せし、また選んでいただけるように頑張ります」
◆遊撃手
【埼玉西武】源田壮亮選手 #6
120試合 455打数 123安打 1本塁打 21打点 38四球 打率.270 出塁率.327 守備率.983
源田選手は3年連続3度目の受賞。今季、全120試合に出場し驚異的な守備範囲で何度も投手を助けると、併殺数では他を大きく引き離すなど、チームを支える活躍ぶりだった。
「この度は、三井ゴールデン・グラブ賞に選んでいただき、大変うれしく思います。守備は僕のアピールポイント。素晴らしいショートストップが多くいる中で、受賞出来たことは光栄です。そして今年はワンバウンドの送球をたくさん取ってくれた、山川さん、メヒアにも感謝したいです。来年以降もこの賞をいただけるよう、より守備の精度を高めていけるように練習します」
◆外野手
【福岡ソフトバンク】柳田悠岐選手#9
119試合 427打数 146安打 2本塁打 86打点 84四球 打率.342 出塁率.449 守備率.975
柳田選手は2年ぶり5度目の受賞。昨季は怪我に悩まされたものの、今季は主に中堅手として出場を重ね、この賞に返り咲いた。
◆外野手
【北海道日本ハム】大田泰示選手#5
115試合 455打数 125安打 14本塁打 68打点 25四球 打率.275 出塁率.314 守備率.995
大田選手は初受賞。今季は、持ち前の強肩から速く正確な送球で投手をバックアップすると、外野手リーグトップの守備率.995を誇り、初のゴールデングラブ賞獲得を手繰り寄せた。
「いい選手が多い中で選んでいただいて本当に感謝しています。まさか守備の賞をいただけると思っていなかったので、感慨深いです。ゴールデン・グラブ賞に恥じることのないプレーを来季もしていきたいですし、今季以上のプレーを見せられるように日々努力していきます」
◆外野手
【北海道日本ハム】西川遥輝選手#7
115試合 422打数 129安打 5本塁打 39打点 92四球 打率.306 出塁率.430 守備率.990
西川選手は4年連続4度目の受賞。今季は刺殺数で外野手リーグトップの202を記録し、キャプテンとして守備でもチームを引っ張る活躍をみせた。
「ゴールデン・グラブ賞は取りたい賞だったので受賞できて光栄に思います。今年は大変なシーズンでしたが、この状況で球場に足を運んでくれる方々のためにも、しっかりとしたプレーを見せたいと思って試合に臨んできました。今後も意識を高く持ち続けて取り組んでいきたいです」
文・北嶋楓香
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