10月29日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと千葉ロッテの第21回戦は、4対3で福岡ソフトバンクがサヨナラ勝利。連勝を「4」に伸ばし、球団最多の月間20勝をマークした。
福岡ソフトバンクは初回、先頭の周東佑京選手が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁を決め、12試合連続盗塁の日本新記録を樹立。その後、3番・柳田悠岐選手に適時打が生まれ、千葉ロッテ・美馬学投手から幸先よく先制する。
先発のムーア投手は、3回まで安定した投球を見せる。しかし4回表に荻野貴司選手に1号ソロを浴びると、5回表には井上晴哉選手に14号ソロを被弾し、1対2と1点を追いかける展開に。
8回表にも1点を失い、厳しい展開が続いた福岡ソフトバンクだったが、終盤に王者の意地を見せる。8回裏、2番手・澤村拓一投手から甲斐拓也選手が11号ソロを放ち、1点差に迫ると、最終回にドラマが待っていた。
最終9回裏、千葉ロッテの守護神・益田直也投手に対して、先頭の柳田選手がライトへの二塁打で口火を切ると、続くグラシアル選手の四球、栗原陵矢選手の犠打で1死2、3塁に。迎えた松田宣浩選手の打席で暴投が飛び出すと、3塁走者に続き2塁走者の代走・釜元豪選手もホームに生還し、まさかの幕切れで福岡ソフトバンクがサヨナラ勝ちを収めた。
勝利した福岡ソフトバンクは、先発のムーア投手が8回5安打9奪三振3失点の好投。打線は終盤に意地を見せ、サヨナラ勝ちへとつなげた。一方敗れた千葉ロッテは、先発の美馬投手が7回1失点の好投も救援陣が踏ん張り切れず、痛い3連敗となった。
123456789 計
ロ 000110010 3
ソ 100000012X 4
ロ 美馬学-澤村拓一-●益田直也
ソ ムーア-武田翔太-○嘉弥真新也
文・岩井惇
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