工藤監督も昨季最多勝右腕の白星願う「1つ勝てば落ち着いて投げられる」
17日、福岡ソフトバンクの東浜巨が楽天戦で今季3度目の先発マウンドに上がる。相手打線は15日に15安打と好調なうえ、投げ合う相手先発は岸孝之だ。
昨年の最多勝利投手・東浜は苦しんでいる。ここまで2度の登板で白星なし。それでも東浜は「自分の状態が良くないということから逃げたくない。まずはゲームで結果を出すことだけしか考えていない」と必死に今の自分と向き合おうとしている。
10日の北海道日本ハム戦では138球を投げたが「疲れはいつもと変わらない。その中でしっかりと準備してきた」という。また「前回はリズムも悪かったので、攻撃につなげられるように」と反省を活かすつもりだ。
楽天の先発は岸孝之。「いいピッチャーなのでそんなに点も入らないと思う。投げ合うと言っても相手にするのは打線。いかに最少失点で抑えて自分の仕事ができるかだと思う」と東浜。その楽天打線は埼玉西武の投手陣を相手に15安打を記録したばかり。困難な相手であることは間違いないだろう。それでも東浜は6連戦の初戦を任される責任感を強く抱きながら「イニング数を投げることに信念をもって」楽天打線に立ち向かっていく。
工藤公康監督は東浜に白星がつかないことについて「本人がそれを一番望んでいるでしょう。1つ勝てば落ち着いて投げられる。そうなるように僕らもやれることはやってあげたい。やっぱり勝つことが(投手にとって)栄養ですからね」とバックアップを約束。6連戦の頭とはいえ、東浜の勝ち星のために早目に勝ちパターンの継投に入る可能性もありそうだ。
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