守護神を救う一打「集中してました。絶対に打ったろうと」
15日、福岡ソフトバンクの柳田悠岐の劇的弾が鹿児島での8連勝を決めた。1点を追う9回裏、二塁に走者を置いて千葉ロッテ・内竜也からバックスクリーン左に逆転サヨナラ弾。敬遠も考えられる場面で「絶対に勝負してくる」と集中して、劇的な一打を放ってみせた。
1点ビハインドで迎えた9回裏、この日の5打席目は1死二塁という好機で巡ってきた。マウンドには相手守護神の内。1ボールからの2球目のストレートを思い切り振り切ると、打球はバックスクリーン左に着弾した。歓喜の輪が広がる中、サヨナラのホームベースを踏んだ柳田は、お立ち台でも笑顔が弾けた。
「完璧でした。打った瞬間に入ると思った」と手応えは十分。「バックスクリーンを狙って打ったらあっちに行きました」と少しおどけながらも「めっちゃ集中してました。絶対に打ったろうと」と劇的弾が集中力の賜物であることを強調した。
8回の攻撃で代走が出たことで、4番・高田知季、5番・城所龍磨という打順にかわっていたこともあり、工藤監督も「歩かされると思っていた」という場面。それでも柳田は「打ってないし、ここは勝負してくる」と集中力を保って打席に入っていたという。
満員となった鹿児島・鴨池野球場の雰囲気も柳田を後押ししてくれた。「本当に最後まで応援してくれていたんで」とファンの期待に応えられたことを素直に喜んだ。9回表に勝ち越しを許したサファテを救う一打ともなり、お立ち台では「サファテに黒星は似合わないんで」と粋なセリフも飛び出した。
これでキャリア4本目のサヨナラ弾。最後は「これからも1打席1打席に集中していきたい」と自ら気持ちを引き締めて球場を後にした。
記事提供: