6月19日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンク対千葉ロッテの開幕戦は、2対1で福岡ソフトバンクがサヨナラ勝ち。4年連続となる開幕戦の白星で、4年連続の日本一に向け好スタートを切った。
福岡ソフトバンクの先発は、8年目で初の開幕投手を務める東浜巨投手。初回、千葉ロッテの1番・福田秀平選手を外角低め直球で見逃し三振に切って取ると、その後も150km/hをコンスタントに超えてくる直球を軸に、3者凡退で上々の立ち上がりを見せる。
対する千葉ロッテの先発は、2年連続の開幕投手となる石川歩投手。四球でランナーは出すものの、こちらも150km/超の勢いある直球とシンカーを織り交ぜ、3奪三振と対抗心を燃やす。
最初に仕掛けたのは千葉ロッテ。3回表、8番・田村龍弘選手の二塁打などで2死1,3塁のチャンスを迎えると、ここで1塁ランナーの福田秀選手がスタート。あわよくばディレードスチールで先制を狙うも、ここは甲斐拓也選手がさすがの強肩で阻止し、得点の芽を摘み取り、両チーム無得点のままゲームが進む。
先に継投策に入ったのは、福岡ソフトバンク。先発の東浜投手は、5回2安打5奪三振無失点と役割を果たし、6回表からは嘉弥真新也投手が登板。左打者3人を三振に切って取る快投を見せると、7回表は岩嵜翔投手、8回表はモイネロ投手が無失点に抑える。千葉ロッテも継投に入り、7回裏はハーマン投手がマウンドに。先発の石川歩投手は6回2安打7奪三振と素晴らしい投球を披露し、両者味方の援護を待つ。
それに応えたのは、福岡ソフトバンク打線だった。8回裏、千葉ロッテの3番手・ジャクソン投手に対して、1死から1番・上林誠知選手が二塁打で出塁すると、栗原陵矢選手も安打で続き、1,3塁に。ここで3番・柳田悠岐選手が犠飛を放ち、待望の先制点を挙げた。
虎の子の1点を守るべく、9回には守護神・森唯斗投手がマウンドに。先頭の角中勝也選手に内野安打を許すと、2死まで打ち取るも四球で1,2塁の場面を迎える。ここで6番・中村奨吾選手がセンターに値千金の同点打を放ち、土壇場で1対1に。千葉ロッテが9回2アウトから追いつく意地を見せ、開幕戦から延長戦に入る。
規定により、今シーズンの延長戦は10回まで。福岡ソフトバンクは10回表、高橋礼投手がマウンドに上がった。1死から9番・藤岡裕大選手に四球を与えるなど、2つの四球で2死1,2塁のピンチを招くも、3番・荻野貴司選手を内野フライに抑え、なんとか無失点。この時点で千葉ロッテの勝利はなくなった。
引き分けに持ち込みたい千葉ロッテは10回裏、東條大樹投手を起用する。しかし、先頭の代打・明石健志選手が安打を放つと、小野郁投手にスイッチ。その後、福岡ソフトバンクは2死3塁の好機で、開幕戦初スタメンの栗原選手に打席が回る。2球で追い込まれるも、ファールで粘り、4球目の高め直球を捉えると、打球はセンターへ。3塁ランナーがホームインし、見事なサヨナラ勝ちで福岡ソフトバンクが勝利した。
勝利した福岡ソフトバンクは、開幕投手の東浜投手が5回無失点で流れを作り、中継ぎ陣も無失点リレー。抑えの森投手が追いつかれるも、練習試合から好調の栗原選手が最後は決めた。一方敗れた千葉ロッテは、9回2アウトから中村選手の適時打で追いつく粘りを見せるも、勝利にはあと一歩届かなかった。
12345678910 計
ロ 0000000010 1
ソ 0000000101X2
ロ 石川歩-ハーマン-ジャクソン-益田直也-●東條大樹-小野郁
ソ 東浜巨-嘉弥真新也-岩嵜翔-モイネロ-森唯斗-○高橋礼
文・岩井惇
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