6月19日、メットライフドームで行われた埼玉西武と北海道日本ハムの開幕戦は、3対0で埼玉西武が勝利。開幕投手のニール投手が1安打に抑える好投を見せ、今季の初戦を制した。

　開幕戦は埼玉西武・ニール投手、北海道日本ハム・有原航平投手の投げ合いで始まった。ニール投手は走者を背負う場面がありながらも、ボールを動かし内野ゴロを量産。一方の有原投手も早いカウントから勝負を仕掛けて3回までに4奪三振。両投手ともに持ち味を発揮した上々の立ち上がりを見せた。

　試合が動いたのは4回裏。ここまで無安打だった埼玉西武は、先頭のスパンジェンバーグ選手が来日初安打で出塁すると、2番・源田壮亮選手が安打、3番・森友哉選手が四球を選び無死満塁に。一打先制の場面で、4番・山川穂高選手が振り切った打球を三塁手が捕球した頃には送球が間に合わず。これが2年連続のチーム初打点のタイムリー内野安打となり埼玉西武が先制に成功、さらに押し出し死球と併殺崩れで追加点を挙げ、スコアを3対0とした。

　援護をもらったニール投手はその後も大きく崩れることなく、北海道日本ハム打線を翻弄。12個の内野ゴロを記録するなど、6回を106球1安打2奪三振無失点の内容で降板。開幕投手としての役割を果たした。
　
　埼玉西武は7回表から平井克典投手が登板し、「今シーズン初登板ということで力みが出てしまいました」と1安打を許すも無失点。8回表には新外国人のギャレット投手が1死2塁のピンチを背負うが、後続を打ち取りこちらも無失点に抑えた。3点のリードを保ったまま9回表には、増田達至投手が登板。4番から始まる北海道日本ハム打線をきっちり3人で締め、3対0で試合終了。

　勝利した埼玉西武は、先発したニール投手が6回無失点、リリーフ陣も無失点でつなぐ完封リレーを披露。4回の集中打で奪った3点を守り抜いた。敗れた北海道日本ハムは、先発の有原投手が6回3失点、後を受けたリリーフ陣が無失点に抑えるも、打線が2回表の1安打のみとに沈黙。得点圏に走者を置く場面もあったが、あと一打が出ず完封負けを喫した。

　 １２３４５６７８９ 計
日 ０００００００００ ０
西 ０００３００００Ｘ ３

日 ●有原航平-堀瑞輝-金子弌大
西 ○ニール-平井克典-ギャレット-S増田達至

文・和田信

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