調整には1か月程度必要、5月上旬の開幕決定で6月19日が現実的?
新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕が延期になっているプロ野球。交流戦の中止が決まり、最大でも125試合に試合数が減少し、開幕の時期によっては更なる試合数が減る可能性もある。日本野球機構(NPB)は5月上旬には新たな開幕日を設定したいとしている。
では、開幕日を決定してから、実際に開幕を迎えるまでにどれだけの猶予が必要になるのか。3月下旬に練習試合が中断となり、約1か月間、実戦から遠ざかっている。打者は投手の生きたボールを見られず、投手も打者相手の感覚や球数を投げられずにいる。練習をしているとはいえ、開幕が決まっても、すぐに公式戦を戦える状態ではない。
25日の自主練習後にオンライン会見で報道陣の取材に応じた福岡ソフトバンクの松本裕樹投手は「今はいつ始まるか分からないので、モチベーションを上げるのは難しいと思っています、開幕までは最悪でも1か月は欲しい。多ければ多いほどいいですけど、1か月くらいあれば調整できるかなと思います」と語った。選手としては、決定から実際に開幕するまでは1か月ほどの猶予が必要だと感じるようだ。
松本はこの日、活動が一時休止となって以来、初めてのブルペンでの投球練習になった。これは感染拡大予防のためにスタッフの練習参加を最少限にとどめていたためでもある。3月31日に活動が休止となり、1か月弱が経っている。ここからまた状態を作り上げていかなければならない。
松本は「まず打者に投げていない。ピッチングで球数を投げられていない。一気に上げられるものではないので、1か月くらい欲しいと思います。3試合、4試合くらいは投げたいですね」と、調整の目安を語る。まずはブルペンでの球数を増やしていき、実戦の機会で打者相手に投げていく。怪我のリスクなどを考えれば、段階的に上げていく必要があり、開幕までは3、4試合の登板機会が必要だと考えている。
5月上旬に開幕日を決定したいとしているNPB。仮にそこで開幕日が決まるとして、まずは各球団の全体練習の再開、そして実戦機会を考えると、やはり1か月超の猶予は必要になるだろう。交流戦明けとなる6月19日の開幕が現時点での妥当な選択肢となるだろうか。ともあれ、まずは新型コロナウイルスの収束が第一である。
(Full-Count編集部)
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